畜水産業をサステナブルに 科学とイノベーション活用しスマートなソリューション提供 DSM2020年9月7日
栄養、健康、持続可能な暮らしの分野で事業を展開するグローバル・サイエンス企業、Royal DSMは、世界中の家畜の栄養や健康の現状を改善し、持続可能な畜水産業をめざすため、科学とイノベーションの力を活用した戦略的イニシアチブ「We Make It Possible」を開始する。
世界人口の増加に伴い、動物性タンパク質の需要は、今後も増加し続けることが予想される。地球の有限な天然資源に対して、動物性タンパク質の需要は、すでに大きな負担となっているが、このまま需要が拡大し続ければ、長期的には環境負荷がさらに高まり、食料供給システムが、地球上で供給の限界を大きく超えることになる。増加する人口に、十分な動物性タンパク質を供給し、畜産活動による環境負荷を軽らすためには、科学とイノベーションの力を活用することが必須となる。
同社はこうした課題に取り組むため、世界中の畜水産業で実現可能な変革をリードすること、また人類に明るい未来をもたらすソリューションを提供することをミッションに掲げている。
DSMのアニマルニュートリション&ヘルス部門のプレジデント、Ivo Lansbergen氏は「畜水産業に携わる人々には人間らしい生活を、そして世界中のあらゆる人々には十分な動物性タンパク質を提供しつつ、畜水産業による環境負荷を減らすこと、これが私たちに与えられた課題。『We Make It Possible』は、DSMにとって最も大切なお客様と消費者の皆様、そして地球環境に対して、具体的かつ現実的なソリューション提供を約束するものです」とコメント。また、同社が変革をリードし、グローバルな対話の機会を設けたり、農業エコシステムに関わるステークホルダー同士を結びつけるなど、「将来を見据えて新しいアイデアや、新たな農業との関わり方を生み出していきたい」と話している。
今回のイニシアチブでは、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の2、3、12、13、14に準拠した6つのサステナビリティに関する注力分野を設定し、以下の畜水産業の主な課題に対処することをめざす。
・畜産動物の生涯能力の改善
・畜産物(例:肉、牛乳、魚、卵)の品質改善とフードロス・廃棄の低減
・畜水産業からの排出量低減
・天然資源の有効活用
・海洋資源への依存低減
・耐性菌問題への取り組み支援
DSMアニマルニュートリション&ヘルス サステナビリティ&ビジネス ソリューションズ部門のバイスプレジデント、David Nickell氏は「DSMは、地球を守るための役割を果たしながら今後も動物性タンパク質の安定供給をめざし、畜水産業に、手頃で、効果を測定できるソリューションを提供していく」と話している。
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