腐植系バイオスティミュラントの世界市場 2027年まで12.6%の成長見込み2021年10月12日
REPORT OCEANは10月8日、世界の腐植系バイオスティミュラント市場に関する最新レポートを発行。同市場は、2021~2027年の予測期間中に12.6%以上の成長が見込まれている。
同レポートによると、腐植系バイオスティミュラントの世界市場は、2020年に約27億米ドルと評価されており、2021年から2027年の予測期間中に12.6%以上の年平均成長率(CAGR)で成長すると予想されている。
腐植系バイオスティミュラントは、土壌の種類や圧縮度に応じて指定された深さまで一貫して土壌中に分布し、土壌の腐植を高める。腐植質化合物は、土壌有機物から供給されるフミン酸やフルボ酸のミネラル塩と同様の利点を得るための選択肢であることが示されている。持続可能なソリューションの採用や、輸出価値の高い作物への需要が高まっていることが、腐植質系バイオスティミュラントの市場成長の原動力となっている。
フミン酸系バイオスティミュラントは、長期的にはストレス耐性をもたらし、植物の成長を促進することで、この問題の解決に役立つ。有機食品の利点に対する消費者の認識が高まり、有機規則が実施され、GLOBALGAP(Global Good Agricultural Practices)政策が実施されることで、バイオスティミュラントの市場は今後数年間で発展すると予想される。
フミン酸系バイオスティミュラントは、土壌の物理化学的、化学的、生物学的特性を改善する可能性がある。例えば、スイスの有機農業研
究機関であるFiBLによると、2017年に比べて2018年には有機農業面積が約125万ヘクタール拡大。しかし、バイオスティミュラント製品の真正性が保証されていないことが、2021~2027年の予測期間において市場の成長を妨げる可能性がある。
地理的には、アジアでは、数多くの技術的進歩の結果、特に東南アジア諸国で農業が効果的に変革。この地域では、農業の発展と国際基準を満たす農産物の必要性が、腐植系バイオスティミュラントの市場を押し上げると予想される。また、高品質のバイオスティミュラントを製造し、生物活性を持つ多くの新しい化合物の特許を取得した。中国、日本、東南アジアなどのアジア諸国では、持続可能な農業が変革しつつある。そのため、この地域では、フミン系バイオスティミュラントの需要が高まっている。
本レポートに掲載されている主な企業は次の通り。
BAYER AGValagro SPAFMCコーポレーションSikko Industries Ltd.Novihum Technologies Gmbhフミンテック社(Humintech Gmbhコッパート・バイオロジカル・システムズUPL社ヒューミック・グロース・ソリューションズ青島未来グループ
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(164)-食料・農業・農村基本計画(6)-2025年10月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(81)【防除学習帖】第320回2025年10月18日
-
農薬の正しい使い方(54)【今さら聞けない営農情報】第320回2025年10月18日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第114回2025年10月18日
-
【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(1)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(2)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(3)2025年10月17日
-
25年度上期販売乳量 生産1.3%増も、受託戸数9500割れ2025年10月17日
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
みのりカフェ 元気市広島店「季節野菜のグリーンスムージー」特別価格で提供 JA全農2025年10月17日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」群馬県太田市で25日に開催2025年10月17日
-
【地域を診る】統計調査はどこまで地域の姿を明らかにできるのか 国勢調査と農林業センサス 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年10月17日
-
岐阜の飛騨牛や柿・栗など「飛騨・美濃うまいもん広場」で販売 JAタウン2025年10月17日
-
JA佐渡と連携したツアー「おけさ柿 収穫体験プラン」発売 佐渡汽船2025年10月17日
-
「乃木坂46と国消国産を学ぼう!」 クイズキャンペーン開始 JAグループ2025年10月17日
-
大阪・関西万博からGREEN×EXPO 2027へバトンタッチ 「次の万博は、横浜で」 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月17日
-
農薬出荷数量は0.5%増、農薬出荷金額は3.5%増 2025年農薬年度8月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年10月17日
-
鳥取県で一緒に農業をしよう!「第3回とっとり農業人フェア」開催2025年10月17日
-
ふるさと納税でこどもたちに食・体験を届ける「こどもふるさと便」 IMPACT STARTUP SUMMIT 2025で紹介 ネッスー2025年10月17日