ソーラーシェアリング用木製架台「みらいのはたけ」グッドデザイン賞受賞 泉産業2021年10月25日
泉産業株式会社が手がける「ソーラーシェアリング用木製架台(みらいのはたけプロジェクト)」が、2021年度グッドデザイン賞を受賞。地域の原風景に調和し、サステイナブルなエネルギー供給の在り方を示して高く評価された。
ソーラーシェアリング用木製架台
「ソーラーシェアリング用木製架台」は、地産地消で木を使用した木製架台。一般流通材を主構造とした架構システムの開発により、アルミや鉄を主構造としたフレームと比べ、製造工程におけるCO2排出量を低減する、地産地消の太陽光架台で、新しい形の農業として、サステイナブルなエネルギー供給のあり方を訴求し、農地の新しい風景「みらいのはたけ」を作ることをめざしている。
「みらいのはたけ」は、地球にも人にも優しい、新しい形の農業システムの構築を目指すプロジェクト。耕作放棄地を畑として耕し直して、その上に木製架台を用いた太陽光発電用ソーラーパネルを設置し、畑の管理などに使う電力を自然エネルギーで賄おうというもの。乱開発により社会的イメージが悪くなっている太陽光発電だが、一方で、再生可能エネルギーの切り札として期待されている。同プロジェクトでは、これからの太陽光発電には、自然との共生・共存が不可欠と考え、太陽光発電の良い点を生かしなら、日本人が大切にしてきた景観を守るため、「農業+木製架台+太陽光発電」でまちづくりを推進する。
グッドデザイン賞審査委員からは「気候変動や生態系の喪失を考えると再生可能エネルギーへのシフトは必須だが、同時に森を切り開いて斜面にメガソーラーを立て、地域の原風景が台無しになる悲しいさまも地域で多くみられる。そこで注目されるのが農業とメガソーラーを一体化させるソーラーシェアリングだが、その構造体もまた無機質な金属のパイプが並ぶ景色。本プロジェクトのように木造のソーラーシェアリングが普及すると、地域の原風景に馴染むサステイナブルなエネルギー供給のあり方が実現するかもしれない」と期待を寄せた。
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