営業利益109.1%増益 2022年3月期2四半期決算 デンカ2021年11月9日
デンカは11月8日、2022年3月期第2四半期決算短信を発表した。
売上高は1911億4300万円と前年同期に比べ308億4000万円で19.2%の増収となった。利益面では、成長分野製品が伸長し、営業利益は252億2400万円で前年同期比131億5800万円増の109.1%増益。経常利益は236億5100万円で前年同期比113億5900万円増、92.4%の増益。親会社株主に帰属する四半期純利益は、180億4500万円で前年同期比80億3600万円増、80.3%増益となり、それぞれ第2四半期連結累計期間として過去最高となった。
部門別の内容は次のとおり。
◎電子・先端プロダクツ部門
球状アルミナや高純度導電性カーボンブラックはxEV関連を中心に販売が伸長。また、電子部品・半導体関連分野向け高機能フィルムや球状溶融シリカフィラーは5G関連やデータセンターなどの世界的な需要の拡大により好調に推移した。このほか、自動車産業用向けの金属アルミ基板ヒットプレートや工業用テープの販売は増加し、LED用サイアロン蛍光体"アロンブライト"の販売も堅調となったが、高信頼性放熱プレート"アルシンク"は電鉄向けの需要が低調。この結果、同部門の売上高は438億1300万円(前年同期比71億3000万円(19.4%)増収)となり、営業利益は91億9000万円と前年同期に比べ26億100万円(39.5%)の増益となった。
◎ライフイノベーション部門
新型コロナウイルスの抗原迅速診断キット「クイックナビ-COVID19 Ag」は、感染症対策の一環として迅速な抗原検査体制の充実を図る厚生労働省の配布事業に供給したこともあり販売数量が増加した。また、その他の試薬についても順調な販売となったが、インフルエンザワクチンは、世界的な新型コロナウイルスワクチンの増産により生産用資材が不足したことに加え、ワクチン製造株の増殖性等の影響により生産数量が前年を下回ったことから、出荷が前年を下回った。この結果、同部門の売上高は252億5100万円(前年同期比90億9500万円(56.3%)増収)となり、営業利益は107億1400万円と前年同期に比べ82億8400万円(341.0%)の増益となった。
◎エラストマー・インフラソリューション部門
クロロプレンゴムは、前年は感染症拡大による世界経済低迷の影響を大きく受けたが、関連産業の生産活動再開によって産業用途や自動車用途などの需要が回復に転じてきており、前年を上回った。また、肥料や農業・土木用途向けのコルゲート管、耐火物・鉄鋼用材料の販売も堅調となったが、セメントや特殊混和材の販売は前年を下回った。この結果、同部門の売上高は513億9400万円で、前年同期比95億5700万円で22.8%の増収。営業利益は3800万円で、前年同期は営業損失1億3100万円となった。
◎ポリマーソリューション部門
ABS樹脂、デンカシンガポール社のMS樹脂やスチレンモノマーの販売は堅調に推移。また、合繊かつら用原糸"トヨカロン"は需要の回復により前年を上回り、雨どいや食品包材用シートおよびその加工品の販売も概ね順調だった。この結果、売上高は、原材料価格の上昇に応じた販売価格の見直しもあり、632億3000万円で前年同期比128億4900万円と25.5%の増収。営業利益は43億3700万円と前年同期に比べ14億78百万円(51.7%)の増益となった。
◎その他部門
YKアクロス株式会社等の商社は、需要の回復により取扱高は増加したが、収益認識に関する会計基準の適用により減収となった。この結果、当部門の売上高は74億5200万円で前年同期比77億9100万円で51.1%の減収。営業利益は10億2000万円と前年同期に比べ7億7300万円(313.8%)の増益となった。
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