電動クローラユニット「CuGo」大学や高専でのロボット開発事例が増加 CuboRex2022年2月25日
農地などにある「不整地」での作業負担軽減や効率化のため、動力内蔵型タイヤやクローラなどを開発・販売するハードウェアスタートアップのCuboRexは、同社が提供する汎用クローラユニット「CuGo」を用いて、大学と工業専門学校の学生がロボットの試作機を制作する事例が増えていることを受け、その事例を紹介している。
「CuGo」は、不整地産業向けロボットの「足回り」になる電動キャタピラキット。組み立てて取り付けるだけで、産業用ロボットを制作でき、アイデア次第で自動運搬ロボットなど様々なロボットに応用できる。
従来パーツ化されていなかったキャタピラ部分を組み立て可能なキット化として実現。不整地産業向けの「足周り」パーツとして、農業や土木の運搬・点検ロボットなど、凸凹が多く作業しづらい不整地での作業自動化をめざす研究開発に利用されている。テスト機をスピーディに制作できる、業界初のテスト用電動クローラユニットとして、大学など研究室や研究機関をはじめ多くのロボット開発機関に採用され、累計販売台数500台を突破した。
神戸大学院生の橋本さんが開発したみかん収穫サポートロボット
神戸大学では大学院生の橋本さんが、作業の負担を軽減するシステムとしてみかん収穫サポートロボットを独自開発。作業中の腰の負担の原因の一つとして、重たいかごを持ちながら作業していることがあるため、今回はその収穫かごをロボットに持ってもらい、常に後ろから追従してもらうようにした。人は赤色のものを身に着け、ロボットはカメラから得られた映像の中から常に赤色のものに追従するようシステムを組まれた。
また、仙台高専専攻科生の渡邊さんは、ブドウ農家向けの除草剤散布ロボットを開発した。宮城県仙台市の広大な葡萄畑で、「薬剤散布をAIロボットで実施できないか」という相談が同高専の研究室にあり、開発プロジェクトが発足。学生が中心となり、CuboRexの汎用クローラユニット「CuGo」を活用した「自立走行可能なクローラー型農薬散布ロボット」を開発した。渡邊さんは「いきなり完全なものを作るのでなく、まず試作という意味でCuGoはとても役立った。AIを用いた散布ロボットの先駆けとしてまずは遠隔操作ロボットを組み立てることでAIの有効性やシステムの地盤固めができる点が良かった」と話している。
仙台高専専攻科生の渡邊さん(右)が開発したブドウ農家向けの除草剤散布ロボット
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