米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
石破茂総理大臣は米政策について「再生産を可能とし安定供給につながることが重要だ」と述べ、生産性向上に前向きに取り組む農家を後押し、「米の生産が儲かる産業となるよう政策を進めていく」と述べた。8日に開かれた日本農業新聞全国大会の懇親会でのあいさつで述べた。
石破総理
石破総理は、米の生産について「消費者に納得してもらえるような生産性向上の努力が産地で不断に重ねられ、前向きに取り組む人の再生産を可能とし安定供給につながることが重要だ」と話し、意欲ある農家を後押しする考えを示した。
一方で「主業農家のみならず農業を営む人たちの所得をどう増やすかを考えていかなければならない」とも述べた。そのうえで「国家の基本である食料安全保障に答えを見出す。それがわれわれの責務。徹底的に議論し日本の農業を確たるものにしたいきたい」と農政への意欲を語った。
現在の米流通については米価高騰で「消費者の米離れが懸念される。早く手に取りやすい価格で渡るようスピード感と危機感をもって取り組んでいく」と話した。
江藤拓農相は備蓄米の放出について「今までやったことがないこと。あまりうまくいっているとは思っていない」として4回目の入札でも円滑な流通に向けて「いろいろ工夫をしていきたい」と話した。また、基本計画で水田政策の見直しを打ち出したことを踏まえ「これからの農政の中心は米であることは間違いない」として国会等で議論していく考えを示した。
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