京都の美山町森林組合へアシストスーツ17台導入 イノフィス2024年9月17日
東京理科大学発スタートアップのイノフィスは、京都府にある美山町森林組合にサポータータイプでは最強クラスの補助力で、腰の負担を35%軽減する「マッスルスーツSoft-Power®」を9台納品。また、マッスルスーツの機能性をより身近で手軽にした、服のように装着できる「マッスルスーツSoft-Light®」8台の計17台を納品した。
「マッスルスーツSoft-Power」を装着しての伐倒作業
アシストスーツは高齢化が進む林業従事者の、植栽やチェーンソーによる中腰姿勢での伐倒作業や刈払機による下刈り作業時の身体的負担軽減につながる。
このほど、「マッスルスーツ」を導入した美山町森林組合は、組合所有の山林で植栽やチェーンソーを使った伐採作業を行っている。植栽作業では、1ヘクタールに約3000本の苗木を植える必要があり、現状では機械化が難しい。また、刈払い・除伐作業も腰への負担が大きく、腰を痛める従業員が多い。腰痛は治りにくく、従業員の負担軽減が長年の課題となっていた。
同組合事業課の勝山幸男課長補佐は「アシストスーツには以前から興味があった。外骨格型は大掛かりで急斜面や未整備の山道には不向きだったため導入を見送っていたが、機会があって『マッスルスーツ』を現場で使用したスタッフはその効果を即座に実感。21名の林業技術者が交代で使える台数を導入することに決めた」とコメント。従業員からは「軽量で薄く、空調服の下でも違和感なく作業できる」と好評で、植栽や伐採作業での終日中腰姿勢の負担軽減に役立っているという。
同社は、林業事業者からの問合せ増加を受け、9月18日~20日に東京ビッグサイトで開催の「FORESTRISE 2024(第4回次世代森林産業展)」と10月5日に愛知県東栄ドームで開催の「あいち伐木競技会2024」に初出展。試着・体験を通じて林業事業者への認知拡大と更なる普及に繋げ、労働者保護、身体的負担感の削減に貢献する。
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