タマネギの小売価格の高値水準続く 先週から横ばいで平年の2.1倍2022年6月8日
農水省が6月7日に公表した食品価格動向調査(野菜)によると、タマネギの全国平均の小売価格は平年の約2.1倍と高値水準が続いている。全国2位の産地の佐賀県産などが出回り始め、3週間前をピークに価格は下降傾向にあるものの前週との比較では99%と横ばいだった。市場関係者は平年並みの価格に落ち着くのは夏ごろになるとみている。
最新の食品価格調査結果(5月30日~6月1日)によると、タマネギの価格はキロ当たり529円で、前回調査(5月23日~25日)より5円(1%)下がった。3週間前の581円をピークに3週連続で下降傾向にあるものの、過去5年(2017年~21年度)の同時期と比較した平年比では212%となり、依然として高値水準が続いている。
同省園芸作物課によると、最大産地の北海道の昨年夏の高温干ばつによる不作の影響が続いているのに加え、全国2位の産地の佐賀県などで4月以降の雨で収穫が遅れたことでタマネギ価格の高騰が続いていた。5月以降、代表的な産地の佐賀県産や兵庫県産の出荷量が増えてきているため、市場価格は平年の約4倍に達していた4月下旬のピーク時よりかなり落ち着いてきているという。市場関係者によると、高値水準は当面続くとみられ、平年並みに落ち着くのは、今年の北海道産が出回る夏ごろになるのではないかとみている。
食品価格動向調査は、農水省が毎週、野菜のうちキャベツやねぎ、レタス、たまねぎなど8品目について、各都道府県ごとに10店舗ずつ、計470店舗の量販店で実施しているもので、全調査店舗の小売価格の全国平均値を公表している。
タマネギ以外の価格は、ネギがキロ当たり759円で平年比110%、キュウリが524円で同109%など8品目のうち6品目が平年をやや上回り、キャベツが189円で同98%、ニンジンが369円で同90%と平年を下回った。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】果樹全般にチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で発生と加害を初めて確認 広島県2025年10月24日 -
東京と大阪で「業務用米セミナー&交流会」 グレイン・エス・ピー2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(1)2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(2)2025年10月24日 -
【人事異動】農水省(10月21日付)2025年10月24日 -
生産者の米穀在庫量257kg 前年同月比17.4%減 農水省2025年10月24日 -
(458)農業AIは誰の記憶を使用しているか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月24日 -
甘みたっぷりブランド温州みかん 福岡県産「北原早生フェア」25日から開催 JA全農2025年10月24日 -
11月23日は『ねぎ』らいの日「小ねぎフェア」27日から開催 JA全農2025年10月24日 -
関西電力発行のトランジション・ボンドに投資 温室効果ガス削減を支援 JA共済連2025年10月24日 -
滋賀県産近江米「みずかがみ」など約50商品を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年10月24日 -
寒さの中に咲く、あたたかな彩り「埼玉県加須市産シクラメン」販売開始 JAタウン2025年10月24日 -
JAタウン「あつめて、兵庫。」×「お肉の宅配 肉市場」コラボ特別セット販売2025年10月24日 -
【農と杜の独り言】第5回 水田のある博覧会 食料安保考える機会に 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年10月24日 -
ありあけ「横濱ハーバーダブルマロン」で「ミャクミャク」「トゥンクトゥンク」 のコラボ商品発売 国際園芸博覧会協会2025年10月24日 -
鳥インフル スウェーデンからの生きた家きん、家きん肉等 輸入一時停止 農水省2025年10月24日 -
全国約270店舗が参加「やっぱりおいしい!!宮城米プレゼントスタンプラリー」開催中2025年10月24日 -
東大発 農業AIスタートアップが「農地集約サービス」提供開始 ソラグリ2025年10月24日 -
鳥インフル 米アイダホ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月24日 -
生菌入り混合飼料「ビオスリー EX」発売 東亜薬品工業2025年10月24日


































