「日本農業遺産シリーズ」第一弾「丹波ささやまの黒枝豆」発売 農業総合研究所2023年10月12日
全国の都市部を中心としたスーパーマーケットで「農家の直売所」を運営する株式会社農業総合研究所は、「世界農業遺産シリーズ」に続き「日本農業遺産シリーズ」を発売。その第一弾として兵庫県産の「丹波ささやまの黒枝豆」を10月13日から販売する。関東エリアは同14日から販売。
「世界農業遺産シリーズ」は、国際連合食糧農業機関から「世界農業遺産」として日本国内で認定されている地域を「後世に残すべき日本の貴重な財産」として、その価値を伝えるために同社がブランディングして販売。第1弾は熊本県阿蘇地域のアスパラガスの「阿蘇パラ」と山梨県笛吹市一宮町で採れたプレミアムな桃を「山梨県いちのみやの賜物」のネーミングで販売した。これに続く「日本農業遺産シリーズ」は、農林水産大臣から「日本農業遺産」として認定された地域の農産物をブランディングし販売する。
丹波篠山地域は、内陸性気候のため降水量が少なく水不足に悩まされてきたことから、水を引き込まずに稲作を止める「犠牲田」を用いて黒大豆の栽培が始まった。土壌の多くが粘土質であるため、畑として活用しにくいため、溝を掘って水はけを良くした。さらに一般的な畝よりも高くして粘土質の土壌を乾燥させるなど、さまざまな工夫を重ねた結果、黒大豆の栽培ができるようになった。日本の黒大豆は丹波篠山の種が大元になっており、丹波篠山の黒大豆は江戸時代から優良種子の選抜が行われ現在も続いている。
兵庫県産の「丹波ささやまの黒枝豆」
黒枝豆は、おせち料理として食べることが多い黒豆となる品種の豆を、完熟前に収穫したもので、緑色の一般的な枝豆より、色が黒いのが特徴。黒枝豆と黒大豆の違いは収穫の時期によるもので、黒枝豆の収穫時期は10月頃から約2週間と短い。黒枝豆は収穫する時期により味わいと食感が変わるのも特徴。後半になるとふくらみ、コクが出て甘みも食べ応えも増す。
丹波篠山の黒枝豆の最大の特長は一粒が大粒である上に美味しいこと。盆地ならではの気温差や、土壌、気象条件により大粒で美味しい、最高品質の黒枝豆に育つ。
今回の「丹波ささやまの黒枝豆」を生産・提供する丹波篠山の生産者集団B・B LINKは、丹波篠山市内の20~40代の若手農家7人が発起人となり設立。生産者と取引企業を結び、新たな価値を創る生産者発の試みで、黒枝豆をメンバーの生産者に出荷してもらい、百貨店やスーパー、市場などへ卸している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(113) -みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(23)2024年10月12日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(30)【防除学習帖】第269回2024年10月12日
-
農薬の正しい使い方(3)【今さら聞けない営農情報】第269回2024年10月12日
-
女性の農園経営者【イタリア通信】2024年10月12日
-
JA全農あきた 24年産米の仮渡金(JA概算金)、追加で2000円引き上げ 収量減に対応2024年10月11日
-
農場へのウイルス侵入防止強化へ 衛生管理徹底を 鳥インフルエンザ対策2024年10月11日
-
(405)寄付【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年10月11日
-
外国産農産物の調達 価格面で「懸念あり」円安も影響 食品産業対象調査 日本公庫2024年10月11日
-
JA全農みやぎ 24年産米の仮渡金(JA概算金)、3品種で3000円引き上げ 集荷力強化2024年10月11日
-
冬の床冷え対策に「くらしと生協」人気の「アルミシート入りラグ」に新商品登場2024年10月11日
-
大阪産「夢シルク」のさつまいもあんぱん新発売 クックハウス2024年10月11日
-
障がい者が活躍を応援「エイブル・アートSDGsプロジェクト」開催 近畿ろうきん2024年10月11日
-
「第11回豆乳レシピ甲子園」2200件の応募から最優秀賞を決定 日本豆乳協会2024年10月11日
-
サヤインゲン目揃い会で出荷規格確認 JA鶴岡2024年10月11日
-
くん煙剤やナブ乳剤を展示 「第14回農業WEEK」に出展 日本曹達2024年10月11日
-
和の技と肉の魅力を融合 新感覚「肉おせち(二段重)」数量限定発売 小川畜産食品2024年10月11日
-
青森県産青りんご「王林」使用「J-CRAFT TRIP 王林サワー」再発売 三菱食品2024年10月11日
-
持続可能な農食産業発展へ 名大と「未来作物ラボ」開講 グランドグリーン2024年10月11日
-
山形県のブランド米「つや姫」使用の乾麺「つや姫麺」新発売 城北麺工2024年10月11日
-
茨城県産レタス使用「モスの産直レタス祭り」茨城県で開催 モスバーガー2024年10月11日