【コラム・目明き千人】すぐできる3つの改革2015年6月2日
農協改革について大論文をああだ、こうだと議論をするよりもその気になれば次の日にでもできて、効果もすぐに出る提案である。
第一は、農協の組合長の机を組合長室の他にもう一つ受付のすぐ後ろに置く。その隣に参事の机も置いて日常業務はここでやる。組合員が事務所に入ってくると参事、組合長と顔が会い“やー、元気だね、景気はどうかね、先に頼んでおいたことはどうなったかね”と会話ができる。このように事務所の模様替えを行う。
第2は、支店長の権限を大幅に、少なくとも参事並みに拡大する。理事会や総会の承認が必要な案件以外の組合員からの日常の相談事、事業の運営は支店長の決裁とする。支店長一人ではできないので支店の各部門の責任者、担当者が権限と責任を持ってやることになる。
組合員は、支店に行けば相談もできる、提案も出来て一緒に解決できることが判れば部会組織も元気が出る。組合員はこれを待っている。
第3は、東京大手町のJAビルの全中、全農の事務所の扉を開けっ放しにする。
今はビルの1階の受付で訪問先を告げ、訪問先のOKの確認を取るとキイが渡され、エレベーターで上がる。許可を得た部屋以外は別のキイがないと入れないので折角来たので会いたい人がいてもその都度アポを取らないと入れない。全中や全農に来る人はいろいろな用件を抱えており、情報の交換が大切である。地方から東京に来たので寄って行こうとJAビルに来ても1階の受付で面倒になり帰ってしまうことになる。メールで要件をやり取りをすることになる。今流行のセキュリテイとかで一番大切なこと、顔を見ながら話をするということをできなくしている。
農協人は、何を改革すればよいかは皆承知をしている。実施が面倒なので先延ばしをしているわけだ。三つの提案を実施すれば効果は目に見えるので次の改革に発展をする。
国会で偉い先生や、わけのわからない有識者がゴタゴタ云っておられるが「農協改革」とはこの程度の問題だ。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日