【コラム・消費者の目】食品ロス、減らすには?2016年3月1日
だれにも子供の頃から慣れ親しんだ懐かしい味があるのではないでしょうか。長崎で生まれ育った私にとっては何と言っても皿うどんです。
市内には皿うどんを出前してくれる店がたくさんあって、栄養ドリンクの瓶に入ったウスターソースと一緒に届けてくれました。長崎では皿うどんは宴席にも頻繁に出てきます。食べきれずに残った皿うどんは、お持ち帰り用に包んでくれたものです。翌朝これをフライパンで炒めると、野菜のうまみをたっぷり吸った麺がしんなりとして、また違ったおいしさになるのです。しかし、いつの頃からか食べ残した皿うどんを家に持ち帰ろうとしても断られることが多くなりました。
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日本では毎年1900万トンの食品廃棄物が出ているそうです。これは世界の7000万人が1年間食べていける量だそうです。その20%~30%はまだ食べられるのに捨てられてしまう食品ロス。日本人は何という無駄をしているのでしょう。ケニアのワンガリ・マータイさんは、日本の「もったいない」を、「MOTTAINAI」として世界へ広げようと提唱していますが、日本の食品廃棄物や食品ロスの多さを思うと、まず日本人自身が「もったいない」精神を思い出す必要があるように思います。
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残った料理を持ち帰って食べる場合、その安全性については自己責任であることは言うまでもありません。家で調理していれば、どんな料理が傷みやすいのか、どのくらいまで食べられるのかを自分の感覚として持っています。しかし、コンビニなどで買ったおにぎりやお弁当ばかり食べている人は、表示されている賞味期限や消費期限で判断してしまいがちです。食品ロスを減らすには、「もったいない」という掛け声だけではなく、生きるための知恵や感覚を身につける必要がありそうです。
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