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【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】(160)デジタル化を整理してみよう2019年12月13日

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【三石誠司 宮城大学教授】

 他分野同様、今後10年ほどの間に農業と食料分野においてもデジタル化の影響は大きく広がると考えられている。そこで一度、デジタルの世界を簡単に整理してみたい。

 一般にデジタル技術とかデジタル化と呼ばれているものは多いが、それを筆者のような非技術系の人間から見た場合、とくに農業や食料との関係で見た場合、どのように分類したら良いか。そのようなことを考えていたところ、国連食糧農業機関(FAO)の「農業と農村に関するデジタル技術に関する報告書(http://www.fao.org/3/ca4985en/ca4985en.pdf)」を目にした。ざっと見たところ、なかなか興味深いため、時間があれば翻訳にでも取り組みたいところだが、ここでは整理の部分のみ紹介しておきたい。

 ポイントは、デジタル技術は今後10年ほどで農業と食料の世界に大きな影響を与えるだけでなく、各々のバリューチェーンの中でもそれぞれのデジタル化の進展度合いにより、依存レベルや影響度が異なると指摘している点である。
 その上で、デジタル化の是非や影響を議論する前に、一般に言われているデジタル化を下記のような5分野に分けている。実はこれが結構重要である。

1. 携帯端末およびSNS
2. 精密農業および遠隔センサー・システム
3. ビッグ・データ、クラウド、サイバー・セキュリティ
4. これら各種データの統合・調整(ブロック・チェーン、ERPなど)
5. 知能システム(ディープ・ラーニング、人工知能、ロボティックスなど)

 どのような分野でも同じだが、新しい技術やサービスなどを適切に分類するのはなかなか難しい。その意味でこれはアタマの整理に良い。
 筆者も含めた一般人にとって、日常生活でまず感じるのは、最近はトイレの中まで肌身離さず持ち歩く携帯端末と情報の受発信ツールとしてのSNSであろう。その意味で、多くの人にとってデジタル化とは携帯端末とSNSに他ならない。

 農家にとってのデジタル化はやや意味が異なる。具体的な例は土壌分析や気温、降水量の分析など、少し前には精密農業と呼ばれた内容や、温度変化を感知する精密センサーとそれを確認するPCやタブレットのことになる。
 最近ではこれらのデータを地域ごと、あるいは県や地方ごとにまとめビッグ・データとして活用していることも可能となった。その上で、専用のサーバーにデータを保存するのではなく、クラウド上に保存することにより、利活用が一層便利になったが、同時に情報漏洩と機密保持という別の問題が発生しつつある。

 一部企業や関連の研究者などの間では既に次の段階であるブロックチェーンの議論や実践が盛んである。ブロックチェーンの形式上の日本語は「分散型台帳技術」などと呼ばれているが、もはやブロックチェーン方が普及している。一頃話題となったものに仮想通貨ビットコインがあるが、ブロックチェーンは仮想通貨の決裁と送金手段を支える基盤技術であり、データの改ざんが極めて困難な仕組み...とでも言った方が良いかもしれない。

 組織の取引やお金の流れなど全ての情報を複数のブロックに分け、分散化した形で相互監視の形で取引を記録・検証していく仕組みをブロックチェーンと考えれば、その対極にあるのがERP(Enterprise Resource Planning:基幹系情報システム)である。こちらは、組織のあらゆるところに点在している情報を一か所に集めて効率化させようという仕組みである。ブロックチェーンが分散型と考えればERPは中央集権型になる。どちらが良いか、というよりこの2つは基本となる思想からして異なる管理手法である。この間まで散々ERPを唱えていた人が急にブロックチェーンと言い出すことなどにも不思議とよく出会うから世の中は面白い。目新しい言葉に惑わされないことだ。
 最後の知能システムは人工知能(AI)が最も有名だが、それだけに限らないことは既に明らかであろう。映画の世界が着実に近いものになりつつあるのは何とも言えない。
 
 さて、自分が直接関係している農業の世界、そして農業関連組織の経営や日々の運営の中に、これらのデジタル技術はどこまで入り込んでいるか、そのレベルにより活用度も依存度も異なるというのが先の報告書の主張の1つである。
 私事になるが先日、法事の帰りに新幹線で移動中、携帯でお墓のサイトを検索し見ていたところ、翌日自分が使っているSNSの広告にはお墓の広告が何度も登場してきた。簡単に言えば、これがデジタル化の効果と現実と考えた方がわかりやすい。


本コラムの記事一覧は下記リンクよりご覧下さい。
三石誠司・宮城大学教授のコラム【グローバルとローカル:世界は今】

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