肌で感じた温暖化【消費者の目・花ちゃん】2023年10月14日
今年の夏は、口を開けば「暑い、暑い」という言葉しか出てきませんでした。屋外での農作業は早朝に終わらせて、日中は屋内での作業、夕方からまた屋外での作業を再開するという毎日。しかし、気温が30度を超すような中ではキビキビとは動けず、作業は思うようにはかどりませんでした。時折、ゲリラ豪雨が発生して激しい雨が降るものですから、雑草がぐんぐん伸びて、例年よりも雑草管理に時間を取られました。
カラスにも手を焼きました。例年ならスイカが食べごろになると穴を開けられて悔しい思いをしていたのですが、今年は熟れていないスイカでさえ皮だけ残してきれいに食べられていました。皮が薄い小玉スイカばかりを狙っていたのは小憎らしい限りですが、あまりの暑さで、カラスものどが渇いていたのかもしれません。いくら暑くても羽根を白く塗り替えるわけにいかないカラスに多少の同情も感じる夏でした。
秋のお彼岸を過ぎ、最高気温が30度を下回るようになってくると、身体も動くようになり、作業の遅れを取り戻すことができるようになりました。と同時に、それまで影を潜めていた蚊が、ここぞとばかりに勢いを増して、頻繁に刺されるようになりました。そういえば、最近ラジオで虫よけスプレーの話題が取り上げられていましたっけ。
地球温暖化による気候変動は農業のみならず、私たちの生活に大きく影響します。最高気温が30度以上になる東京の真夏日は、2023年9月中旬の敬老の日時点で83日。何も対策をしなければ21世紀末には103日になると言われています。一人一人が問題意識を持って省エネやごみの削減に取り組むことが、温室効果ガスの削減に大きな意味を持っています。
(花ちゃん)
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