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(360)なぜ後発なのに同じことをするのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2023年12月1日

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農業に限らず、あらゆる産業において先行者から学ぶことは非常に大切です。偉大な先行者のやり方には学ぶべきことが多々あります。しかし、本当に学ぶべきは、ただ教えをフォローするだけでなく、「それを自分ならこうする」と「捻りを加える」ところまで行くことではないでしょうか。

習い事でよく使われる言葉に「守破離」がある。「基本や型を習得する段階」が「守」、次に「その型を破り発展する段階」が「破」、そして最後に「独自性を発揮する段階」が「離」である。
ビジネスでも似たようなプロセスが何度も繰り返される。例えば、小規模な工場であれば最初にビジネスの型を習得し、次にある程度発展させ、さらに唯一無二と呼ばれる製品を作れる工場にまで展開できるかどうか...である。このパターンは以前このコラムで記した「三角形の相似」という概念ともつながる。

農産物で言えば、裏庭で育てた野菜を台所で料理し居間で食べるというのが一番小さな三角形だ。地元で作った野菜を地域で加工し、同じ地域で消費するパターンもある。さらに外国で育てた農畜産物を、貿易を通じて他国で消費するパターンまで、現代社会の消費を表す三角形の大きさはローカルからグローバルまで実に様々だ。

話を日本に戻せば、長年日本中で作ってきたコメを今後、どこで作りどう使うか...、これも似たような視点で見ると面白い。一番小さな三角形は自家消費や昔の言葉でいう縁故米(親戚や知人・友人などに無償あるいは安価で配るお米)などだ。少し大きな三角形になれば、地域での加工と消費となり、かなり大きいと県外あるいは関東・関西などの大消費地、さらには海外へ動く流れになる。大昔、沖縄のある倉庫を見た際、全国各地のコメが山積みになっていたことを覚えている。日本国内の銘柄米をほとんど網羅するようなネットワークが当時の沖縄に出来ていたわけだ。

グローバル化には良い面も悪い面もある。人間は意外に自分勝手なもので、輸入品は入ってこない方が良いと言いつつ、海外旅行に出かけたりする。主義主張としてローカルを掲げながら、身に着けるものや食べるものは海外ブランド品ばかりという人もいる。

別の例で言えば、かつては一部の洋書を扱う書店に注文して数か月待たなければ入手できなかった海外の書籍も、現在ではオンライン注文で1-2週間程度、電子媒体であればその場で読むことができる。筆者のような仕事をしている身には大変ありがたい。一方、最近、どうも書店で数多の本の背表紙を見ながら閃くことが少なくなった。そもそも書店に立ち寄る回数が激減したためその機会そのものが減少している。パソコン画面で必要な手配が可能になると、人間の能力のある部分は進化し、ある部分は着実に退化するようだ。

それなりにいろいろな業界と接し、時間をかけてその盛衰を外から見ると、必死に先行者に追いつこうとする「守」の段階をよく見かける。ここでは誰もが夢中になる。ところがそれを発展させる「破」の段階にまで到達する人や組織は意外に少なく、「離」となると滅多にない。

大成功したビジネスは、「守」も「破」も通り過ぎ、既に物量と資金にモノを言わせた、浴びせかけ戦法を用いることが多い。「規模の経済」は大きい人や組織ほど得るモノが多いからだ。だが、仕組みの再構築や、新しいことを始めようとする場合、そもそもヒト・モノ・カネの全てが不十分である。それにもかかわらず、既に膨大なリソースを持つ先行者を単純に模倣する後発者の何と多いことか。仮にある程度はうまく追従できても、常に先には力を持ち、追いつけない先行者がいる。それなら、初めから自ら独自の「生き残り」方法を考えた方が良いのではないか。このあたりは本当に人や組織によるとしか言いようがない。

* *

「考える」ことは大変です。そして「生き残る」ためには単なる模倣ではなく、独自の方法を「考える」ことです。

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