新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
社会が安定し豊かな生活が出来る基礎となるのが毎日の3度の食事に心配のない食料の確保でしょう。
主食の米にはジャポニカ種とインディカ種があります。お釜で炊いておいしいのがジャポニカです。ふっくらとしてねばりけがあり、香りもあって手づくりのおかずとも合って豊かな食事となります。
日本で食べているお米は全部ジャポニカです。東南アジアの各国で食べているのはインディカで、同じ米でも小粒でパサパサしており、おにぎりにもなりませんがお鍋で煮る料理の具として使います。ジャポニカは崩れてしまうので煮る料理には使えません。このようにジャポニカとインディカは同じ米ですが料理と食べ方は別な物となります。
米の輸出を増やすのには価格での競争の他に、一般の家庭と業務用の需要の拡大となる日本食の料理のレシピの提案が効果があるのではないでしょうか。
農産物の適正価格での取引が話題になっております。理論的には可能ですが実務としてはあり得ません。野菜、果実、畜産物の価格は品質とその時の需給状況で決まるものです。個々の商品の生産と流通のコストを計算することはとても難しいし、例えそれが出来ても取引の参考にはしても実際の取引の価格は別な要因で決まります。農家の所得を確保するためには個別の取引の価格ではなく、農業を継続することが出来る農家の年間の所得全体を対象とした対策が現実的な方法です。
米の輸出も相手の国の米の生産、流通の実態を調べることが必要です。どこの国も栽培をしているのはインディカ種です。ジャポニカの輸入をする理由の調査が必要です。
日本料理が好評で材料としてジャポニカが必要なのは理解できますが、一般の消費者が家庭で食べる食事にジャポニカを使わないと量的には限られたものとなりましょう。
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