【新組合長に聞く】JA三浦市(神奈川県)加藤組合長「異業種交流も進め需要に応じた野菜加工を 農家の健康維持も」2023年7月24日
今年新たに就任したJAの組合長に、直面する課題や今後の抱負について聞く「新組合長に聞く」。6月28日に選任されたJA三浦市(神奈川県)の加藤勝典組合長に聞いた。
JA三浦市 加藤勝典組合長
加藤組合長は課題について、現在、進めている事業所の統廃合構想を着実に進めていくことを挙げた。「建物の古くなっている事業所もあり、持続可能な経営基盤の確立に向けて太陽光発電も活用した施設にするなど、組合員の理解と協力を得ながら進めていきたい」と語る。
三浦半島といえば三浦ダイコンをはじめ多種多様な野菜の産地として有名だ。加藤組合長は「産地野菜の評価は高く、さまざまな野菜を生産しているが、資材高騰分を価格に上乗せできず、野菜の価格は低迷しています。核家族化なども見据えて、例えば大きなダイコンを小型化してすぐ食べられる形に加工するなど消費者のニーズに応じたものを作っていきたい」と強調する。そのための1つの手段として、「異業種交流も進めたいと考えています。加工販売の方法を研究して農家の所得向上につながる取り組みを進めたい」と意欲を示す。
さらに農家の高齢化が進む中、農業者の健康にも注意したいと語る。「私自身もそうですが、農作業で腰などを痛めることが多いのですが、ストレッチなどで意外と痛みは取れます。地域の生産能力を維持する意味でも、農家の方には健康第一で取り組んでいただきたく、健康に役立ち情報発信にも努めたいと思います」と抱負を語った。
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