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JAの活動:未来視座 JAトップインタビュー

「園芸ときのこ」一途 前へ 長野県JA中野市組合長 望月隆氏(2)【未来視座 JAトップインタビュー】2026年3月17日

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農家の長男として農協に飛び込み"組合員のために"を掲げ、生産経済事業を中心とした総合農協にした長野県JA中野市の望月隆組合長。全身全霊を掛けた道のりを聞いた。聞き手は文芸アナリストの大金義昭氏。

JA中野市組合長 望月隆氏JA中野市組合長 望月隆氏

合併問題で相棒と対立

望月 常務をしていた頃、歴代の組合長は農家組合員の出身でした。常務は2人、私は経済担当で、優秀な"相棒"が金融担当の常務でした。金のかかるきのこ事業は融資し続ける必要がありました。金融担当常務は「去年と同じ理由では今年は貸せないぞ!」という。原材料費の高騰で経営が厳しいとか、夏が暑く単価が取れなかったから補てんしてとか、いつも一緒に知恵を絞り、職員から「中野市農協の双璧」と呼ばれたものです。

ところが合併の話が持ち上がると金融担当の彼は進めようとしましたが、「大型合併したらきのこの融資は出なくなる!」と私は危惧しました。そこで彼と意見がぶつかり、組合長選で争うことになった。辛かった!(絶句) 彼は農協を辞め、今は農家をしています。年2回ほど、二人でひっそり酒を酌(く)み交わしています。

大金 双方とも農業や農協を思うがゆえの対立で、素晴らしい間柄じゃないですか、うらやましい! それに、選択としては間違っていなかった?

望月 今でもそう思っています。その頃、ある組合員から「改革ってどういうことか分かってるか?」と問われました。「法律があって、農協が存続するために」云々と説明したら、「"モチ"! 改革って違うぞ。命懸けなんだ!」と言われ、心に染みました。

大金 大型合併せずに歩んできた!

望月 「園芸ときのこの両輪」は常務になる前からでしたが、組合長になる前からは「中野市農協のままであり続ける!」と言ってきました。無形のブランドを大事にするということです。組合長2期までで営農部門を黒字化できました。3期目に何を残すか。職員に今唱えているのは、「うちは生産経済事業を中心にした総合農協だよ!」ということです。

大金 経済事業を黒字にしている農協は少ない!

利益前提も組合員第一

望月 だから言い続けています。組合長になった時、事業利益は約2・5億円のマイナスでしたが、昨年は事業取扱高が347億円(うちきのこ244億円)を超え、利益も上がっています。よく「事業利益を上げなければ!」と言われる。それも大切ですが、人を削り研修もさせなければコストが圧縮し、当座の利益は確保できますが、未来に向けた投資をしなければ人は育ちません!

大金 「職員の成長こそがJAの価値」と唱えて「人的資本経営」を掲げているJAみえきたの生川秀治組合長の経営哲学と通底しますね。「中野市農協のままであり続ける」ことは今後も揺るがない?

望月 少なくとも私が組合長のうちは! 県全体の動きは、また別です。組織と事業とがある中で、前者、組織を残すために「県1JA」の議論があります。農協として組合員のためにどういう事業をするかが大事ではないかと、私は考えています。「事業連携」は必要で良いことですが。

大金 大型合併せずに農業を守っている北海道十勝の農協戦略などを思い出します。時代の荒波を越えていく覚悟が問われますね。

望月 それもあって、組織を変えてきました。昔は園芸技術と園芸販売、きのこ技術ときのこ販売とに課が分かれていました。それを技術と販売を統合し、園芸1課、きのこ1課にしました。同じ課にすると、技術員は販売の知識を知らず知らずに習得し、販売は生産の知識を習得していく。そうなって広い知識を習得した人間が「組合員に寄り添う」ことのできる職員だと思うんです。

大金 なるほど!

望月 そこから次の世代の、物事を自分の頭と体で考える、指示待ちでない職員が生まれてくるんじゃないか。

大金 座右の銘は?

望月 役職員と組合員には「前へ、前へ!」と言っています。坂本龍馬ではありませんが、倒れる時も前のめりで!

【インタビューを終えて】

文芸アナリスト 大金義昭氏

文芸アナリスト 大金義昭氏

風邪気味だったところを押して上京し、トンボ帰りした望月さん。トップの「やる気」と「本気」と「勇気」と「熱気」を体ごと運び込み、瞬く間に北信州に帰っていかれた。中野市は『故郷』『朧月夜』『もみじ』『春の小川』などの作詞家高野辰之や『シャボン玉』『雨降りお月さん』『てるてる坊主』『あの町この町』などの作曲家中山晋平の故里としても知られる。 

人を易々と使い捨てする時代に、望月さんは農協の明日に賭け、役職員や組合員の1人ひとりと全身全霊で向き合っている。協同組合の世界には、感動の出会いで胸が熱くなるような魅力的なリーダーがいる。

「いのち」と「いのち」のぶつかり合いから生まれるエネルギーこそが、協同組合の明日を拓(ひら)くダイナミズムじゃないかと教えられた。その望月さんから、"麗しい"故里の農業を守る心意気が熱風のように伝わってきた。
(大金)

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