自然再生をめざす金融アライアンス 新たな指針と技術集を公開 10月9日にシンポジウム 農林中金2025年9月11日
農林中央金庫などが参加する金融アライアンス「Finance Alliance for Nature Positive Solutions(FANPS)」は、企業の自然再生(ネイチャーポジティブ)への移行を支援するため、金融機関の視点で取り組みの要点を整理した「コンセプトペーパー」(指針)と、技術をまとめた「ソリューションカタログ ver.2.0」を10月8日に公開し、翌9日にシンポジウムを開催する。
FANPSコンセプトペーパー「ネイチャーポジティブへ向けた共創のためのアプローチ」と
ソリューションカタログ ver.2.0
ネイチャーポジティブは、生物多様性の損失を抑え、企業活動や投資を通じて自然を回復させる取り組み。農林中金は2023年2月、三井住友フィナンシャルグループ、MS&ADインシュアランス・グループ・ホールディングス、日本政策投資銀行とともにFANPSを発足した。
これまでに「ソリューションカタログ ver.1.0」やTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)対応の簡易診断ツールを公開し、イベントや媒体での情報発信、業界団体との対話を通じて国内の機運を高めてきた。
しかし、枠組みや指針は整いつつあるものの、企業活動に本質的な取り組みを落とし込むハードルは依然として高い。金融機関としては、経営戦略やリスク管理に自然への依存や影響を組み込むことを、さらに後押しする必要があると見ている。
今回公開する「コンセプトペーパー」は、企業経営の自然再生への移行に向けた共創の考え方や取り組みを整理した。自然関連リスク管理やビジネス機会の捉え方を中長期的な成長につなげる「4つのコアアプローチ」を提示し、企業が最初の一歩を踏み出す糸口を示している。
「ソリューションカタログ ver.2.0」では、多様なセクターの企業が参考にできるよう、自然資本への影響要因の一つである「資源利用」分野を拡充した。
10月9日のシンポジウムでは、FANPSによる取り組み報告に加え、政策動向の紹介や、自然関連リスク・ビジネス機会を踏まえた中長期的な成長シナリオをテーマとしたパネルディスカッションを予定している。事業活動の現場課題に金融の視点を重ねて議論を深め、企業・行政・研究機関などとの連携の場とする。
【FANPSシンポジウム】
テーマ:自然関連のリスクと機会への対応を企業の成長シナリオにどうつなげるか、企業と金融機関でともに考える
日時:2025年10月9日 午後3時~5時(午後2時30分受付開始)
場所:大手町フィナンシャルシティ・サウスタワー3階 カンファレンスセンター
申込方法:FANPS特設サイトから
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