パン用小麦新品種「夏黄金」開発 東北・北陸で2017年6月14日
農研機構東北農業研究センターは6月13日、東北・北陸地域での栽培に適したパン用小麦新品種「夏黄金(なつこがね)」を発表した。同地域で主流の品種「ゆきちから」では難しかった食パンが製造できる。


「ゆきちから」は食パン等に使われる強力小麦に比べパン生地の力がやや弱い準強力小麦で、食パンの製造が難しいなど、作るパンの種類が限定される欠点があった。
同機構はタンパク質の組成を改良し、新品種「夏黄金」を開発。特徴はパン生地の力が強く、「ゆきちから」より穂発芽しにくいこと。また赤かび病にはやや強く(薬剤防除は必要)、縞萎縮病に強い。
栽培適地は東北・北陸地域の平たん部。雪害に対する強さは中程度で、およそ連続積雪日数100日以内の地域で栽培できる。100日以上の地域では、除雪剤や雪害防除のための薬剤が必要。
宮城県の奨励品種に採用された。同県の栽培試験では「ゆきちから」より約1割多収で、赤かび病にやや強いことから、同品種に変えて、400ha程度の栽培が予定されている。
「夏黄金」を使った小麦粉や加工品の製造は平成31年から本格化する見通し。
(写真)食パン比較および穂、粒の比較(左から夏黄金、ゆきちから、銀河のちから、ナンブコムギ)いずれも農研機構東北農業研究センター提供
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