米の銘柄をAI搭載のアプリで判定「RiceTag」実証実験が成功2020年12月7日
総合米穀卸業の(株)KAWACHO RICEとIT企業の(株)ヘプタゴンは、米の銘柄をAIで判定するスマートフォンアプリを開発し、実証実験に成功した。
米の流通過程で異品種混入(コンタミ)を防止するための、銘柄のチェックは資格を有した検査員が目視で行われているが、現在の検査方法では、具体的なデータを示せないことの課題がある。
そこで同社は、ヘプタゴンと協力して、2019年夏頃にAIを用いた米の銘柄判定を行うRiceTagプロジェクトを立ち上げた。約1年かけてAIの開発および実証実験を行い、検査対象からサンプリングで無作為に抽出。複数の米粒をスマートフォンのアプリで撮影するだけで銘柄を判定することに成功した。
実証実験は、青森県産米4銘柄と秋田県産米4銘柄に対して行い、資格を持つ検査員と同等以上の正解率を得られた。
今後は、さらなる精度の向上や判定できる銘柄を増やし、検査員の負担を減らすとともに、流通の過程でより正確に銘柄のチェックができるように実用化に向けて開発を進める。
現在の農産物検査規格では、資格を有する検査員が目視で銘柄を判定している。実需者・消費者との信頼関係を築く上で、銘柄の判定ミスは決してあってはいけないと昔から問題意識を抱えていた。万が一、判定ミスが起きた場合の損失や判定を行った従業員への負担・重圧を考えれば避けては通れない問題だった。
KAWACHO RICEの川村靜功社長は「開発はまだ途中段階だが、一定の結果をご報告できることに感謝。安全・安心かつ銘柄のブランドが保証されたお米を消費者に届ける未来を実現するために引き続き関係各社と共にプロジェクトを進めていきたい」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(147)-改正食料・農業・農村基本法(33)-2025年6月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(64)【防除学習帖】第303回2025年6月21日
-
農薬の正しい使い方(37)【今さら聞けない営農情報】第303回2025年6月21日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「地経学時代の到来を憂い、拒否しよう」 きな臭い戦略的思惑2025年6月20日
-
【注意報】サツマイモにシロイチモジヨトウ 県内で多発のおそれ 徳島県2025年6月20日
-
米の買い取り方式 「1つの選択肢」山野全中会長2025年6月20日
-
家の光協会 新会長に伊藤清孝氏(JA岩手県中央会会長) 第82回通常総会、『家の光』創刊100周年記念式典2025年6月20日
-
【JA人事】JAみえきた(三重県)生川秀治組合長を再任(6月20日)2025年6月20日
-
全農 輸出額30年度に3.6倍の823億円めざす2025年6月20日
-
(440)静かに進行する「知の職人」の危機【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月20日
-
石破総理に「鳥取すいか」を贈呈 JA全農とっとり2025年6月20日
-
大田市場にて「鳥取すいか」販売セレモニーを開催しました2025年6月20日
-
「見て、聞いて、体験 協同組合フェスティバル」を7月5日に実施 2025国際協同組合年全国実行委員会2025年6月20日
-
連続シンポジウム・座談会第5回「防災・減災・生活再建と地域づくりへの貢献」 7月14日開催、生協・共済から事例紹介 2025国際協同組合年全国実行委員会2025年6月20日
-
西濃運輸とのモーダルシフトでCO₂削減 第26回物流環境大賞「奨励賞」受賞 日本曹達2025年6月20日
-
適用拡大情報 殺菌剤「日曹フロンサイドSC」 日本曹達2025年6月20日
-
令和6年産銘柄米 5kg実質価格3000円台から販売 Yahoo!ショッピング2025年6月20日
-
秋田県産あきたこまちの発酵玄米麹使用 無添加「玄米塩麹」新登場 鈴木又五郎商店2025年6月20日
-
果樹特化型農薬散布ドローン開発のスタートアップ 投資型クラファン開始 東京ドローンプラス2025年6月20日
-
ペットボトルキャップ回収で寄附金240万円JCVへ贈呈 コープデリ2025年6月20日