福岡県久山町と包括連携協定の締結 東洋ライス2025年9月24日
このほど、福岡県久山町(以下「久山町」)と東洋ライス株式会社(以下「東洋ライス」)は、町民のウェルビーイングの向上と持続可能な社会の実現を目指し、包括連携協定を締結した。
同協定に基づき、久山町と東洋ライスは、久山町産の「コメ(医食同源米※)」を通じて、町民の健康や自然環境の改善、コメの消費活動の活性化に寄与する事業を展開していく。
東洋ライス株式会社雜賀慶二代表取締役社長(左)、西村勝久山町長
1.協定期間
2025年9月22日から2028年3月31日
2.連携事項
(1)コメが人体に与える影響の検証に関すること
(2)バイオ炭やコメの副産物などを活用した土壌改良や生産物の品質向上に関すること
(3)コメを通じた町内外の交流機会の創出に関すること
(4)その他、目的を達成するために必要な事項
3.連携事項の展開イメージ
各種事業は、具体的な手法を検討する中で必要に応じて変化し、推進段階に応じて派生・拡大していくことを想定している。
1)コメが人体に与える影響の検証に関すること
九州大学久山町研究室と連携して推進し、2026年9月からパイロット調査を開始することで、久山町産の「コメ(医食同源米)」を食べることによる傾向を分析する。
2)バイオ炭やコメの副産物などを活用した土壌改良や生産物の品質向上に関すること
バイオ炭やコメの副産物などを施肥した水田の土壌と収穫したコメの品質を分析することで、土壌改良と収穫量向上を含む品質向上の両立を図る。
3)コメを通じた町内外の交流機会の創出に関すること
大学の学生等と連携して推進し、米づくりの体験イベント等を企画運営することで、米づくりや食の大切さに目をむける機会を創出する。
4.包括連携協定締結の背景
久山町は、国土・社会・人間の3つの健康づくりをまちづくりの基本理念におき、町民の豊かな暮らしや幸せを第一とした個性的なまちづくりを展開してきた。同時に、その考え方や取り組みが日本の社会課題解決にも寄与することを重視しており、都市計画や道徳教育、久山町研究など、世界から注目される事業を多数有している。
東洋ライスは、医食同源米によって日本の国難を解決することを目指し、コメに関する分野で技術開発一筋に歩みを進めてきた。企業目的の第一に、企業活動で社会貢献することを掲げ、すべての人に健康と利益をもたらす技術の創造に挑戦している。両者は、自治体と企業という、社会に違う役割を担う組織ではあるが、社会貢献や人々の健康維持への志を同じくしており、今回の協定締結に至った。
※「医食同源米」とは、特定の商品を指すものではなく、健康成分が多く含まれる糠成分を残し、無洗米に加工され美味しく食べ続けられるコメを指す。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(171)食料・農業・農村基本計画(13)輸出国から我が国への輸送の状況2025年12月6日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(88)ジチオカーバメート(求電子剤)【防除学習帖】第327回2025年12月6日 -
農薬の正しい使い方(61)変温動物の防除法と上手な農薬の使い方【今さら聞けない営農情報】第327回2025年12月6日 -
スーパーの米価 前週から23円上昇し5kg4335円 過去最高値を更新2025年12月5日 -
支え合い「協同の道」拓く JA愛知東組合長 海野文貴氏(2) 【未来視座 JAトップインタビュー】2025年12月5日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】『タコ市理論』は経済政策使命の決定的違反行為だ 積極財政で弱者犠牲に2025年12月5日 -
食を日本の稼ぎの柱に 農水省が戦略本部を設置2025年12月5日 -
JAの販売品販売高7.7%増加 2024年度総合JA決算概況2025年12月5日 -
ポテトチップからも残留農薬 輸入米に続き検出 国会で追及2025年12月5日 -
生産者補給金 再生産と将来投資が可能な単価水準を JAグループ畜酪要請2025年12月5日 -
第3回「食料・農林水産分野におけるGX加速化研究会」開催 農水省2025年12月5日 -
新感覚&新食感スイーツ「長崎カステリーヌ」農水省「FOODSHIFTセレクション」でW入賞2025年12月5日 -
(464)「ローカル」・「ローカリティ」・「テロワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月5日 -
【スマート農業の風】(20)スマート農業を活用したJAのデジタル管理2025年12月5日 -
「もっともっとノウフク2025」応援フェア 農福連携食材を日替わりで提供 JA共済連2025年12月5日 -
若手職員が"将来のあるべき姿"を検討、経営層と意見交換 JA共済連2025年12月5日 -
IT資産の処分業務支援サービス「CIRCULIT」開始 JA三井リースアセット2025年12月5日 -
「KSAS Marketplace」に人材インフラ企業「YUIME」の特定技能人材派遣サービスのコンテンツを掲載 クボタ2025年12月5日 -
剪定界の第一人者マルコ・シモニット氏が来日「第5回JVAシンポジウム特別講演」開催2025年12月5日 -
野菜との出会いや季節の移ろいを楽しむ「食生活に寄り添うアプリ」リリース 坂ノ途中2025年12月5日


































