【注意報】トマトキバガ 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年9月24日
熊本県病害虫防除所は、トマト・ミニトマトにトマトキバガが県内全域で多発のおそれがあるとして、9月22日に令和7年度病害虫発生予察注意報第4号を発表した。
熊本県病害虫防除所によると、県内6か所の野外に設置したフェロモントラップの一部において、誘殺数の急激な増加が見られる。冬春作の作付が始まる8月以降の誘殺数は、各地域とも調査を開始した令和4年以降で最も多い(図1)。
9月現在、県内複数地域の複数ほ場で発生が確認されている。また、一部の発生ほ場では、果実への被害が発生している。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)施設栽培では、開口部に防虫ネット(目合い1mm以下)を設置し、侵入を防止する。定期的に施設周辺を見回り、ハウスビニルや防虫ネットに破れがないか点検し、破損部は速やかに修繕を行う。
(2)ほ場内をよく見回り、被害の早期発見に努める。病害虫防除所のホームページにフェロモントラップへの誘殺状況を掲載しているので参考にする。トマトキバガ幼虫による被害葉は、ハモグリバエ幼虫による被害葉に似ているため、よく観察する(写真1)。
写真1:トマトキバガによる食害痕(左)とハモグリバエによる食害痕(提供:熊本県病害虫防除所)
(3)被害葉や被害果実は速やかに除去し、ほ場外に持ち出して処分する。被害残渣を野外に放置すると周囲に拡散するため、土中に深く埋設するか、ポリ袋等に1か月以上密封した後に処分する。
(4)トマトキバガに登録のある農薬を散布する(表1)。薬剤の選定に当たっては、農業研究成果情報No.1068を参考にする。散布に当たっては、薬剤抵抗性の発達を防ぐため、作用機作の異なる薬剤をローテーションで使用する。特に、前作で発生したほ場では初期防除を徹底する。トマトキバガの密度を抑制し、拡散を防ぐため、薬剤防除は栽培終了2週間前まで継続する。
(5)栽培終了後は、速やかに施設内の植物を枯死させる。発生ほ場では、1か月以上をかけて密閉処理を行い施設内のトマトキバガを餓死させる。なお、マルチ等の資材にも蛹や幼虫が付着している可能性があるため、使用した資材は密閉処理期間が終了した後に搬出する。
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