【年頭あいさつ 2026】金融・非金融で農業を支援 北林太郎 農林中央金庫代表理事理事長2026年1月2日
JAcomでは、新年にあたり農林水産大臣をはじめ、JAグループ全国組織や農業関連団体のトップによる年頭あいさつを順次掲載する。食料安全保障の確保や農業を取り巻く環境の変化など、重要な課題が山積する中で、2026年に向けた各団体の考えと決意を伝える。
北林太郎 農林中央金庫代表理事理事長
謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
日頃よりJAバンクの運営に格別のご尽力をいただいておりますとともに、当金庫業務につきましても多大なご支援・ご協力を賜っておりますことを厚く御礼申しあげます。
昨年は、従前から続く物価上昇の影響を受けて生産資材コストが高止まる中、度重なる自然災害が各地を襲うなど、私どもの事業基盤である農林水産業にも多大な影響がありました。一方で、「コメ」に関するニュースが世間から大きな注目を集め、「食料安全保障」や「持続可能な農業」といったキーワードとともに、日本の農林水産業やJAグループに対しても高い期待と関心が寄せられていると認識しております。こうしたなか、当金庫およびJAバンクとしては、引き続き様々なステータスホルダーの皆様とも連携しながら、金融・非金融の両面で、農業の持続的発展に貢献してまいる所存です。
さてJAバンクでは、2025年度からはじまった「JAバンク中期戦略(2025~2027年度)」の下、様々な取組みを進めています。この戦略は、JAバンクが3年ごとに策定する全国的な総合戦略であり、地域特性を踏まえた県域戦略の基盤となります。今回の中期戦略では、JAバンクとして農業・くらし・地域それぞれの領域が抱える多様なニーズに対応すべく、「つながり強化戦略」と「経営戦略の高度化」の二つを骨子としています
「つながり強化戦略」は、デジタル化の急速な進展を背景に多様化した、組合員や利用者の皆様の様々なニーズに対応すべく掲げる取り組みです。徹底して組合員や利用者の皆様の視点に立ち、皆様が抱える経営課題やライフプランを一緒に"見える化"しながら、ニーズの深掘りと発掘に努めるとともに、総合事業体として有する多様なサービスと体験を提供していきます。またリアルとデジタルを融合させ、組合員や利用者がストレスなく地域とのつながりを実感できる接点を構築するべく、デジタルインフラの開発にも注力していきます。
「経営戦略の高度化」では、JAの持続可能な経営基盤を確保するため、組合員や利用者、職員の声を反映した経営戦略の策定と実践に取り組むとともに、県連・全国連との連携を強化し、JAの取組みを支援していきます。
さて、昨年は、国連が定める「国際協同組合年」にあたりました。「社会全体を取巻く不透明感」が強く意識される中でこそ、「一人は万人のために、万人は一人のために」という相互扶助の精神のもと、農業協同組合法が公布されて以来、約80年にわたって地域と共に歩んできた協同組合の重要性が強く再認識された一年でもあったかと考えます。本年も引続きJAバンクが、時代の変化を受け入れながら、皆様の目線に立った金融サービスを提供しつづけられるよう、当金庫もその一員としてともに考え・実践いたします。
最後になりますが、皆様の今年一年のご健勝とご繁栄をお祈り申しあげ、新年のご挨拶とさせていただきます。
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