28年度畜産物価格決定-農水省2015年12月21日
農林水産省は12月18日に食料・農業・農村政策審議会に対して28年度畜産物価格についての諮問を行い、その答申に基づいて同日決定した。
加工原料乳生産者補給金単価のうち「バター・脱脂粉乳等向け生乳」は、27年度より1kgあたり21銭引き下げ12.69円とした。交付対象数量は27年度と同じ178万tとした。「チーズ向け生乳」は同25銭引き下げ15.28円とした。交付対象数量は27年度と同じ52万tとした。
補給金単価の引き下げで補給金予算額は5億円の減少となる。一方、乳用牛確保のため死亡事故を防止するワクチンや乳酸菌の接種などの補助を酪農家に行い、生乳生産基盤確保する予算に8億円を確保するなど、農水省は関連対策とあわせて実質的に今年度以上の水準で酪農家を支援するという。
指定食肉の安定価格は「豚肉」で安定上位価格は1kg600円(前年度比+10円)、安定基準価格は同445円(同+5円)。「牛肉」で安定上位価格は同1155円(同+30円)、安定基準価格は同890円(同+25円)とした。指定食肉の安定価格は4年連続の引き上げとなった。 肉用子牛の保証基準価格と合理化目標価格は以下の通り。(保証基準価格、合理化目標価格の順)
「黒毛和種」=33万7000円(前年度比+5000円)、28万円(同+3000円)、「褐毛和種」=30万7000円(同+4000円)、25万7000円(同+2000円)、「その他の肉専用種」=22万円(同+3000円)、14万9000円(同+2000円)、「乳用種」=13万3000円(同+3000円)、9万円(同+2000円)、「交雑種」=20万5000円(同+6000円)、14万7000円(同+3000円)。
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