AIカメラ活用で養豚の体重・体格・肉質計測 実証実験開始 コーンテック2021年6月8日
株式会社コーンテックとNTT東日本、有限会社臼井農産(神奈川県厚木市)は、養豚業界における生産の効率化・省力化と知見の継承に向けて、AIカメラを活用した養豚の体重・体格・肉質測定の実証実験の取り組みを始める。
実施概要
神奈川県は豚の飼養戸数が減少傾向にある一方、一戸あたりの飼養頭数は1000頭以上に増加しており、効率的な豚の飼育が求められている。豚の飼育では豚舎環境の把握が重要であるため、NTT東日本は2019年から神奈川県養豚協会、神奈川県畜産技術センターと連携し、既存設備へ導入が容易なIoTを活用したシステムを構築。温湿度データや豚の衛生環境などを監視する「飼養環境の見える化」の実現に取り組んでいる。
また、4月からともに今回の実証実験を行う臼井農産と連携し、CO2濃度センサーを用いて、適切なCO2濃度を維持・管理方法を見極める、品質・生産性向上をめざす実証実験を実施。このほど、AIカメラを活用した体重・体格・肉質の計測および推定算出、飼育状況のデータ活用などのシステム化を通じて、従業員の計測作業省力化や熟練従業員のノウハウのデータ化・知見の継承、出荷量・質の安定化の実現に向けた実証実験を行う。
取り組み前と後の比較
取り組みでは、コーンテックの深度センサー付きAIカメラにより、最大50頭の飼養豚を同時に体重と体格による肉質を計測。あわせて、豚舎管理として温湿度・CO2濃度も計測する。計測したデータは、クラウド上のサーバーにデータ蓄積し、飼育・出荷判断時に有効活用する。また、蓄積された計測データと飼育・出荷判断データの相関性を導くことで、熟練作業員のノウハウを見える化した知見の継承し、適切な時期での出荷に役立てる。
実施は、厚木市にある臼井農産の豚舎で6月7日から2022年3月末までを予定。同取り組みで集積したデータを活用し、臼井農産は最高品質の豚肉の提供をめざす。また、NTT東日本とコーンテックは、神奈川県内における養豚業へのIoTサービス導入のサポートを実施していくほか、各種連携等により養豚業の発展に向けた新たな仕組みづくりを検討する。
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