牛畜産農家の課題をDXで解決「MOOVIE 発情検知システム」開発 ファーマーズサポート2021年11月5日
畜産など一次産業向けに、ICTやAIを活用したシステムを研究開発するファーマーズサポート株式会社(鹿児島市)は、牛の畜産向けにAIプロセッサー搭載のネットワークカメラを活用した「MOOVIE 発情検知システム」を開発。非接触型の発情検知システムの製品は日本初となる。
「MOOVIE 発情検知システム
日本の畜産業界は、牛の飼養戸数が減少。また、慢性的な「人材不足と高齢化」により、1戸あたりの飼養頭数を増やすことに国・自治体などは取り組んでいる。牛は発情期以外では受胎しないため、牛の発情行動を見逃さずに人工授精を行うことは重要で、多くの畜産農家は小まめな見回りなどで対応。しかし、頭数が増え、見回りに手が回らず発情行動を見逃してしまうことや、従事者の負担が大きいことが課題となっている。
近年は、牛の体にセンサーを取り付けて活動量を測り、発情を検知するシステムが販売されているが、新たに開発した「MOOVIE 発情検知システム」は、監視映像をAI のディープラーニング技術で瞬時に解析し、牛の乗駕行動を検出。人の代わりにIPカメラとAIが発情行動を監視することで、見逃しや従事者の負担を軽減する。また、牛に機器を装着しないため、牛や人にとって装着やメンテナンスの負担が軽減される。
利用の際は、発情を検知すると、スマホ・タブレットのMOOVIEアプリに通知。画像は5秒に1枚クラウドに保存されているため、過去画像も参照できる。
「MOOVIE 発情検知システム」は、パナソニックi-PRO センシングソリューションズ(i-PRO)製の屋外ハウジング一体型AI ネットワークカメラ「WV-S1536LUX」との連携で作動する。i-PRO のAIカメラは、高度な物体検知処理をカメラ内部で行えるため、エッジ側でのAI処理ができる。また、「MOOVIE 発情検知システム」の高精度の解析に必要な夜間の感度や逆光下での視認性、色再現性に優れている。
MOOVIEでの利用イメージ
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