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マクロライド系抗菌剤「牛用ザクトラン 注」新発売 ベーリンガーインゲルハイム2022年5月18日

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ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパンは、マクロライド系抗菌剤「牛用ザクトラン 注」を5月から全国で展開する。

牛用ザクトラン 注牛用ザクトラン 注

「牛用ザクトラン 注」は、牛の細菌性肺炎を適応症とする牛用抗菌剤で、有効菌種は同剤感受性のパスツレラ・マルトシダ、マンヘミア・ヘモリチカ、マイコプラズマ・ボビス。

牛の細菌性肺炎をはじめとする牛複合呼吸器病BRDC(Bovine Respiratory Disease Complex)は、輸送や環境変化に伴うストレス感作(離乳、群編成、寒暖の変化、換気不良等)や、ウイルス・細菌等の病原微生物による感染が複雑に絡み合って発生。養牛業界においては経済的損失が大きな疾病で、発症した場合には早期の治療が重要となる。

「牛用ザクトラン 注」の主成分であるガミスロマイシンは、15員環マクロライド系抗菌薬で、アザライド系と呼ばれる新しいタイプのマクロライド。アザライドは従来型のマクロライドよりも広い抗菌スペクトルを持ち、主要なBRDC起因菌に対して高い抗菌活性を発揮する。また、組織・細胞移行性が強く、血流から体内の他部位に急速に移行し、長期間にわたり有効濃度が持続する特徴がある。

「牛用ザクトラン 注」は、皮下注射後の生物学的利用能(バイオアベイラビリティ)がほぼ100%。投与量の大部分が肺に移行し、肺胞マクロファージなどの免疫細胞に蓄積され、感染が起きている最前線で効果を発揮する。また、急速な作用スピードも大きな特長で、皮下注射後30分以内に肺においてBRDC起因菌のMIC90を上回る濃度に到達する。効果が長期間持続するワンショット製剤で、牛の細菌性肺炎による経済的損失の軽減につながる。

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