暑さに強く嗜好性が高い牧草新品種「夏ごしペレ」種子を販売開始 農研機構2022年6月16日
農研機構と山梨県が共同で育成した新品種ペレニアルライグラス「夏ごしペレ」の種子が5月から販売開始。同品種は、放牧用、採草地の完全更新と簡易更新用として、東北地域および中部地域の中高標高地帯などの寒冷地で利用できる。越夏性・収量性に優れ、栄養価の高い牧草の生産、草地の簡易更新、転作田などでの飼料生産や放牧で利用できる。
ペレニアルライグラスは、高品質で嗜好性が高く、初期生育と再生力に優れ、家畜の生産性が高まることから、世界的に最も利用されているイネ科牧草。近年、北海道では、採草地で雑草抑制・飼料品質向上のためにペレニアルライグラスの追播(ついは)や放牧酪農のために、ペレニアルライグラスを利用する動きが広がっている。
一方、夏季高温となる本州以南の寒冷地では、十分な越夏性を有するペレニアルライグラスの品種が無かったため、数年で衰退する例が多く、優位性が発揮されていなかった。そこで、農研機構は山梨県と共同で課題の越夏性を改良し、収量性も既存品種より優れたペレニアルライグラス新品種「夏ごしペレ」を育成。同品種は、主に放牧用と、採草地の完全更新と簡易更新用として、東北地域および中部地域の中高標高地帯などの寒冷地で利用できる。また、嗜好性が高く、他草種と比べて家畜の増体量も同等以上。一般社団法人日本草地畜産種子協会による種子増殖を経て、5月にカネコ種苗、雪印種苗、タキイ種苗から本格的に種子を販売している。
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