乳牛のふん尿処理方法を変更 Jークレジット化の取組開始 ファームノート2022年9月22日
ファームノートホールディングスは、酪農経営子会社のファームノートデーリィプラットフォーム(ファームノートDP)を通じて丸紅と、畜産分野での温室効果ガス(GHG)排出削減量のクレジット化を協働する。温暖化ガス排出の削減量などを国が認証し事業者間で売買する制度「J-クレジット」に、「家畜排せつ物管理方法の変更」が9月16日に登録された。
固液分離機
国内における家畜排せつ物由来のGHGは、2020年時点で農林水産業全体の約12%を占め、排出量の削減が課題となっている。ファームノートDPでは、スラリー(乳牛のふん尿)の新たな処理方法を採用することでGHG削減に取り組んできた。
スラリーの一般的な処理方法として、「貯留」し畑に散布することが挙げられる。一方、同社は、固液分離機によるスラリーの「強制発酵(空気に触れさせることによって起こる発酵)」を行っており、排せつ物の管理方法を"貯留"から"強制発酵"へ変更することで、年間175トン(9月時点)相当のCO2(二酸化炭素)を削減。GHG排出量の算定やJークレジットの申請・販売にノウハウを持つ丸紅との協働により実現につながった。
固液分離処理をした敷料に横たわる乳牛
また、ファームノートDPは、この処理方法を経た固体を乳牛の寝床に使用する材料として再利用している。
ファームノートグループは、酪農のDX化を推進するデジタル製品の提供や自社牧場の運営を通じて、酪農・畜産業界全体の生産性向上に取り組んでいる。GHG削減ノウハウを複数の自社牧場に展開すると共に、約1900の顧客へのコンサルティングや製品化を通じて、業界全体のGHG削減に貢献する。
重要な記事
最新の記事
-
農業用バイオスティミュラント「エンビタ」 2025年水稲の実証試験で見えた効果 増収・品質向上に一役 北興化学工業2025年10月27日 -
シンとんぼ(165)食料・農業・農村基本計画(7)世界の食料供給の不安定化2025年10月25日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(82) 4-キノリル酢酸【防除学習帖】第321回2025年10月25日 -
農薬の正しい使い方(55)防除の要は第一次伝染時【今さら聞けない営農情報】第321回2025年10月25日 -
オリーブと広島【イタリア通信】2025年10月25日 -
【特殊報】果樹全般にチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で発生と加害を初めて確認 広島県2025年10月24日 -
東京と大阪で「業務用米セミナー&交流会」 グレイン・エス・ピー2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(1)2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(2)2025年10月24日 -
【人事異動】農水省(10月21日付)2025年10月24日 -
生産者の米穀在庫量257kg 前年同月比17.4%減 農水省2025年10月24日 -
(458)農業AIは誰の記憶を使用しているか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月24日 -
甘みたっぷりブランド温州みかん 福岡県産「北原早生フェア」25日から開催 JA全農2025年10月24日 -
11月23日は『ねぎ』らいの日「小ねぎフェア」27日から開催 JA全農2025年10月24日 -
関西電力発行のトランジション・ボンドに投資 温室効果ガス削減を支援 JA共済連2025年10月24日 -
滋賀県産近江米「みずかがみ」など約50商品を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年10月24日 -
寒さの中に咲く、あたたかな彩り「埼玉県加須市産シクラメン」販売開始 JAタウン2025年10月24日 -
JAタウン「あつめて、兵庫。」×「お肉の宅配 肉市場」コラボ特別セット販売2025年10月24日 -
【農と杜の独り言】第5回 水田のある博覧会 食料安保考える機会に 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年10月24日 -
ありあけ「横濱ハーバーダブルマロン」で「ミャクミャク」「トゥンクトゥンク」 のコラボ商品発売 国際園芸博覧会協会2025年10月24日


































