畜産のアニマルウェルフェア EUで進行する畜産革命 無料セミナー開催 AWFCJ2023年6月21日
アニマルウェルフェアフードコミュニティージャパン(AWFCJ)は6月30日、畜産のアニマルウェルフェアについて考える無料オンラインセミナー「EUのアニマルウェルフェア畜産への歴史的変革を聞く― 日本はどうする? EUでは市民の声で家畜のケージを撤廃へ」を開催する。

ITの普及、AIの進化、DX、電気自動車への移行、脱炭素など目まぐるしい変化の時代を迎え、EUでは、畜産においても一世代に一度経験するかしないかという大きな改革が進められている。その象徴が"End the Cage Age"という欧州市民イニシアティヴ(ECI)で、市民の声をEUの政策に反映できるように始められた制度。EU加盟国のうち7か国以上で有効投票の計100万人以上の賛成を得ると、EU委員会に対して立法を提案することができる。
家畜を「残酷で不必要な」ケージに閉じ込める時代を終わりにしようという"End the Cage Age"は、2018年9月11日から2019年9月11日までの1年間に規定を遥かに超える140万人の有効投票を獲得。これを受けて2021年6月30日、EU委員会は家畜のケージ使用をEU全体で段階的に撤廃するという公約をした。
2023年中にEU委員会は立法案を提出し、2027年からEU全土でケージの段階的な撤廃と最終的な禁止に向けて進んでいる。このEUで現在進行形で起きている畜産革命を日本で伝えることを目的の一つとして同セミナーを開催する。
当日は、"End the Cage Age"を成功に導いた国際NGO「Compassion in World Farming EU」代表のオルガ・キコウ博士 (Dr. Olga Kikou)が登壇。「2018年から1年にわたるキャンペーンはどのように進められたのか」「ケージの撤廃という大きな変革がEU市民の大きな支持を受けた背景はどのようなものか」「2023年中にEU委員会による立法案の作成に向けて、現在はどのような状況か」など、End the Cage AgeのECI成功の背景と現在の状況を聞く。
◎無料オンラインセミナー開催概要
登壇者:オルガ・キコウ博士 (Dr. Olga Kikou) Compassion in World Farming EU代表
登壇者:日本獣医生命科学大学 植木美希教授
日時:6月30日 18:00~20:00
開催方法:Zoom ウェビナー
言語:日本語・英語 (2言語で聴講可)
参加費:無料
※申込者には、7月末まで動画の見逃し配信あり
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































