地域営農ビジョンの実践強化を-27年度全国推進大会2016年2月26日
JA全中が主催する27年度地域営農ビジョン全国推進大会が2月25、26日に開かれた。地域営農ビジョンの「実践部門」と「支援部門」の大賞と優秀賞に選ばれた12団体を表彰し事例発表や情報交換、総括討議などを行い大会宣言を採択した。
全中の奥野長衛会長はあいさつでJAグループの創造的自己改革への取り組み「農業の持続的発展」につなげることがもっとも大事と話した。
実践部門の大賞は富山県魚津市の農事組合法人NAセンター。魚津市大海寺野地区で平成17年に設立。地域の農業は地域で守るを目標に掲げ多様な担い手が作業に関わることができる仕組みづくりや、園芸作物づくりなどに取り組んできた。
支援部門の大賞は青森県のJAつがる弘前。26年度からビジョン策定に取り組み28年度に全30地域192集落で策定される見込みとなった。集落営農組織の成果は老若男女を問わない活躍の場ができたことや、地域住民との交流が深まったことなどだという。
審査委員長の谷口信和東京農大教授は各賞に輝いた取り組みについて「特殊なことをやっているわけではないいぶし銀のような取り組み。自分の組織を発展させるだけでなく地域全体を発展させることが大事」と指摘し、そのために「地域資源を総活用することが重要だ」などと呼びかけた。
大会宣言では▽集落・地区・生産部会等における「地域営農ビジョン」の策定・実践に向けた取り組みを強化する、▽地域営農ビジョンの取り組みにより、地域に根ざした「JA地域農業戦略」を策定し確実に実践する、▽地域に根ざした「JA地域農業戦略」の取り組みにより、JAグループの創造的自己改革を確実に実践するを採択した。
(写真)27年度地域営農ビジョン全国推進大会、農事組合法人NAセンターの馬場均・代表理事(上)、JAつがる弘前の工藤文明・代表理事専務(下)
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