6次化大賞に「ゆめぴりか甘酒」2017年3月2日
JAあさひかわ地域内でコラボ
JAグループ6次産業化促進等対策協議会は3月1日、第3回JAグループ6次産業化商品コンテスト受賞作品を発表した。大賞にはJAあさひかわの「ゆめぴりか甘酒」が選ばれた。
コンテストのテーマは「農家から食卓へ、ふるさとを食べよう」。消費者のニーズに合致した商品開発によって地域の農畜産物の付加価値向上やJAグループ主導のバリューチェーンの強化が目的で昨年10月から12月まで募集した。
募集は▽地域自慢のカレー部門、▽ご飯のおとも部門、▽子どもに食べさせたいおやつ部門、▽農産物を飲みつくす部門、▽隠し味はこれだ部門の5つに加え、発売前の商品を対象とする▽磨けば光る! 6次化の原石部門の計6部門で商品を募集した。応募総数は55商品。8人の審査委員による審査で大賞、優秀賞、準優秀賞が決定した。
大賞は農産物を飲みつくす部門に応募したJAあさひかわの「ゆめぴりか甘酒」。JA管内で生産された「ゆめぴりか」と米麹を使用し、砂糖・酒粕を使わず甘さを抑え白米を発酵させることでお米のさっぱりとした味わいに仕上げた。
◆加工グループ・法人と連携
JAあさひかわによると主産品である「米」を使った6次商品化を検討するなかで甘酒に決定。
組合員の生産した「ゆめぴりか」を原料とし、JA女性部が中心となって味噌づくりなどに取り組んでいる加工グループが米麹づくりを担当。製造した甘酒は、自社農場の野菜を使ってジュースを製造している管内の農業法人へ缶への充填を依頼し製品にした。JAが主導して女性部や法人などと連携し実現、「オール旭川でつくりました」(JAあさひかわ)。今後も6次化商品を増やしていきたいという。
直売所や市内のホテル、駅などで販売しているほか、ネット通販「えぞっこマーケット」でも販売している。
表彰式は3月7日(火)10時30分から。東京国際フォーラムで開催される第11回JAグループ国産農畜産物商談会の特設ステージで行われる。
その他の入賞作品は以下のとおり。
【優秀賞】
▽地元自慢のカレー部門=JA小松市「29種の焙煎スパイスでじっくり煮込んだ国産ビーフの熟成トマトカレー」
▽ご飯のおとも部門=JAみい「赤くてかわいいラディッシュの酢漬け」
▽とっておきスイーツ・お菓子部門=JAあいら「霧島さん家のグラノーラ」
▽隠し味はこれだ部門=JA山口大島「橙ぽん酢」
▽磨けば光る! 6次化の原石部門=JA木野「白いとうもろこし飯の素(チーズ味・ラクレットチーズ味・バター醤油味)
【準優秀賞】
▽地元自慢のカレー部門=JAめむろ「幻のじゃがいもマチルダがゴロっと入った十勝めむろカレー(ビーフスパイシー・マイルド)」、深川養鶏農協「長州地どりキーマカレー」
▽ご飯のおとも部門=JA筑前あさくら「博多万能ねぎとはかた地どりの中華スープ」、深川養鶏農協「長州黒かしわ味噌潰け」
▽とっておきスイーツ・お菓子部門=山形食品(株)「山形ジェラート 秘伝豆」、大山乳業農協「大山牧場 紅茶」(アイスクリーム)
▽農産物を飲みつくす部門=JAびらとり「『ニシパの恋人』トマトジュース(無塩)」、櫛引農村工業農協連合会「フルーツあま酒 (さくらんぼ・ラ フランス・山ぶどう)」
▽隠し味はこれだ部門=JA鳥取中央「赤いビーナス」、JA庄内みどり「庄内の豚丼のたれ」
▽磨けば光る! 6次化の原石部門=JA敦賀美方「ひとくち完熟梅」、JA東びわこ「彦根梨カレー(spicy)・(mild)」
(写真)JAあさひかわの「ゆめぴりか甘酒」
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日
-
インドの綿農家と子どもたちを支援「PEACE BY PEACE COTTON PROJECT」に協賛 日本生協連2025年4月30日
-
「日本の米育ち 平田牧場 三元豚」料理家とのコラボレシピを発表 生活クラブ2025年4月30日
-
「子実トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)第2版」公開 農研機構2025年4月30日
-
「金芽ロウカット玄米」類似品に注意を呼びかけ 東洋ライス2025年4月30日
-
令和7年春の叙勲 JA山口中央会元会長・金子光夫氏、JAからつ組合長・堤武彦氏らが受章2025年4月29日
-
【農協時論】農政の基本理念と政策へのJA対応 宮永均JAはだの組合長2025年4月28日
-
【'25新組合長に聞く】JAようてい(北海道) 金子辰四郎組合長(4/11就任) 「国民の胃袋」支える誇り胸に2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(上)2025年4月28日
-
全農 備蓄米 4月に5万5000t出荷2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(下)2025年4月28日
-
【JA人事】石塚克己(茨城県)石塚克己組合長を再任(4月26日)2025年4月28日
-
令和7年度「3-R畜産たい肥散布体験会」を開催 JA全農ひろしま2025年4月28日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年4月28日
-
二重米価制で農政を刷新せよ【森島 賢・正義派の農政論】2025年4月28日