総合農協理解促進も-全中事業計画2017年3月29日
29年度の重点実施事項
JA全中の29年度の事業計画は第27回JA全国大会決議の実践と第28回JA全国大会議案の検討着手、一般社団法人への移行対策の検討と県中の組織移行の支援などが軸となっている。自己改革実践では組合員のメンバーシップ強化も重要で、とくにJAが組合員の多様なニーズを把握することはもちろんだが、同時に協同組合としての課題解決、総合農協についての理解促進なども取り組み事項として重視している。
第27回大会で掲げた創造的自己改革の最重点実施事項は「農業者の所得増大」と「農業生産の拡大」だ。それに向けて29年度は▽担い手経営体などへの対応強化を目的とした県域担い手サポートセンターの支援、▽営農・経済部門にかかる人材育成支援、▽JAの中期計画策定にかかる個別支援などに取り組む。
県域担い手サポートセンターは昨年4月、各県域で一斉に設置された。全中として各サポートセンターの活動、事業などの情報を共有し運営を支援する。営農・経済部門の人材育成では28年度に初めて実施した営農指導実践全国大会を29年度も引き続き開催するほか、営農指導員の育成研修体系などの検討も行う。また、JA出資型農業法人の設立、運営安定化にむけた支援も重点とする。
組合員のメンバーシップ強化では28年度に開発した「JA組織基盤強化推進マニュアル」を半期ごとに更新し29年度内に完成版を策定する。
充実を図る内容は、▽組合員の多様なニーズの把握の手法、▽地域農業、協同組合理念、総合農協などの理解促進、▽准組合員を含む組合員の意思反映、▽准組合員の「農業振興の応援団」作りに向けた手法など。このマニュアルがJAで実践されるよう県中・連合会と緊密に連携する。
あわせて全中として准組合員のJA運営への意思反映・運営参画のあり方について研究・提起することにしているほか、"農協運動者としての人材育成の実践"として、引き続き人づくりビジョン運動を実践する。
同時に、准組合員利用規制検討問題(改正農協法施行5年後=33年3月末)をふまえ、自己改革の実践を前提に組合員による評価の把握と効果的な情報発信、総合農協の役割や存在意義の明確化にも取り組む。
そのほか、JAの会計監査人選任に向けて、監査法人の設立主体となる公認会計士の確保、リスクアプローチ監査手法の定着化、JAの内部統制の改善に向けた取り組みの強化もはかる。新たな監査法人は7月に設立される予定で、全中として支援し31年度以降の本格運営に向けた準備も行う。
食と農、協同組合についての国民理解醸成にも力を入れ、JAグループ統一広報をより効果的に実践することも重点としている。
重要な記事
最新の記事
-
プロの農業サービス事業者の育成を 農サ協が設立式典2025年10月21日
-
集落営農「くまけん」逝く 農協協会副会長・熊谷健一氏を偲んで2025年10月21日
-
【サステナ防除のすすめ】水稲除草剤 草種、生態を見極め防除を(1)2025年10月21日
-
【サステナ防除のすすめ】水稲除草剤 草種、生態を見極め防除を(2)2025年10月21日
-
随契米放出は「苦渋の決断」 新米収穫増 生産者に「ただ感謝」 小泉農相退任会見2025年10月21日
-
コメ先物市場で10枚を売りヘッジしたコメ生産者【熊野孝文・米マーケット情報】2025年10月21日
-
【JA組織基盤強化フォーラム】②よろず相談で頼れるJAを発信 JA秋田やまもと2025年10月21日
-
【中酪ナチュラルチーズコンテスト】出場過去最多、最優秀に滋賀・山田牧場2025年10月21日
-
11月29日はノウフクの日「もっともっとノウフク2025」全国で農福連携イベント開催 農水省2025年10月21日
-
東京と大阪で"多収米"セミナー&交流会「業務用米推進プロジェクト」 グレイン・エス・ピー2025年10月21日
-
福井のお米「いちほまれ」など約80商品 11月末まで送料負担なし JAタウン2025年10月21日
-
上品な香りの福島県産シャインマスカット 100箱限定で販売 JAタウン2025年10月21日
-
「土のあるところ」都市農業シンポジウム 府中市で開催 JAマインズ2025年10月21日
-
コンセプト農機、コンセプトフォイリングセイルボートが「Red Dot Design Award 2025」を受賞 ヤンマー2025年10月21日
-
地域と未来をさつまいもでつなぐフェス「imo mamo FES 2025」福岡で開催2025年10月21日
-
茨城大学、HYKと産学連携 干し芋残渣で「米粉のまどれーぬ」共同開発 クラダシ2025年10月21日
-
まるまるひがしにほん 福井県「まるごと!敦賀若狭フェア」開催 さいたま市2025年10月21日
-
北〜東日本は暖冬傾向 西日本は平年並の寒さ「秋冬の小売需要傾向」ウェザーニューズ2025年10月21日
-
平田牧場の豚肉に丹精国鶏を加え肉感アップ 冷凍餃子がリニューアル 生活クラブ2025年10月21日
-
誰もが「つながり」持てる地域へ 新潟市でひきこもり理解広める全国キャラバン実施2025年10月21日