「戦略的マネジメント」を「JA自己改革への挑戦」で 柳在相氏が出版記念講演2017年7月26日
JA全国教育センターの経営マスターコースコーディネーターを務める日本福祉大学の柳在相教授は7月21日、東京都内で開かれた出版記念講演会「JAイノベーションと戦略的マネジメント」で講演した。このなかで同教授は改革には、計画を実行に移すプロセス、実行する経営者の意志の重要性を強調。その上で組織文化を変えられるかどうかがポイントだと話した。
同教授が上梓した著書は「JA自己改革への挑戦 イノベーションの戦略的マネジメント」で、愛媛県のJAおちいまばり、東京都のJA東京むさし、長野県のJA松本ハイランド、静岡県のJAみっかび、愛知県のJAあいち知多の組織・事業を分析するなかから、課題や問題点を挙げ、改革に向けたマネジメントのあり方を探っている。
講演では、改革のためには「10年、20年先を見越し、役職員が目標を共有して戦略的にイノベーションを進める必要がある」と、改革に長期的展望が求められることを強調した。また、イノベーションの最終目的は組織文化の改革にあるとして、「組織文化は、その組織の深奥部に存在する、人々に共有された価値観、態度、あるいは行動様式なので、その革新は最も困難」と指摘。
それを阻害するのは、(1)非営利組織の妄想、(2)協同組合論(運動論)の限界、(3)JAグループの「甘え」、(4)地域エゴイズムと温情主義のリーダーシップにあるとして、それぞれについて具体例を挙げて分析した。 その上で、執行部が変わっても改革を持続できるガバナンスの確立と、戦略リーダーの育成、そして経営トップのリーダーシップの重要性を強調した。
(写真)講演する柳教授
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































