奥専務の理事長昇格を決定 農林中央金庫2018年3月16日
農林中央金庫は3月16日の経営管理委員会で河野良雄理事長の後任に奥和登代表理事専務の昇格を決めた。
同日の経営管理委員会で6月22日の総代会を経て就任することを決めた。奥専務は総代会を経て新理事長に就任する。
河野理事長と奥専務は同日夕、記者会見で新役員体制等について発表した。
(写真)河野理事長(左)と理事長へ昇格が決まった奥和登代表理事専務
河野理事長は12代の理事長として2009年に就任。「一言でいえば激動の9年間だった」と振り返り、2008年のリーマンショックで6000億円を超える赤字決算となり、JAなど会員からの1兆9000億円の増資で経営基盤を回復させたことや、その後、2011年大震災の発生後は被災地のJA、JFの復興支援などに対応したことを振り返った。その後、2014年にはJA改革が叫ばれ准組合員問題が浮上、「理事長として奔走した」ことなどをあげ、いちばんの思い出としては「JA貯金が100兆円を突破したこと」と話した。
新理事長に就任する奥専務は「農林水産業と金融をめぐる情勢は厳しいなか、身の引き締まる思い」だと話し、農業・農協改革の来年5月までの取り組みを最大限バックアップしていくと話した。
また、JA、信連、農林中金が一体となって農業融資などに力を入れて地域の活性化を図ると同時に、大胆な事務効率化などで効率的な体制とすること、資金運用については地域と投資対象を広げていくことや、事業運営全体として会員に寄り添う姿勢も強調した。
奥氏は「5年後、創立100周年を迎える。精一杯、力を尽くす」と話した。
(関連記事)
・奥和登専務を次期理事長候補に-農林中央金庫(18.03.13)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日