麦類赤かび病防除が重要 農水省2018年5月19日
・病害虫発生予報第2号
農林水産省は5月18日、「平成30年度病害虫発生予報第2号」を発表した。
それによると、向こう1か月の主な作物の発生予察情報(発生予報)は次の通り。
【水稲】
イネミズゾウムシの発生が北九州の一部の地域で多くなると予想されている。例年、発生が多い地域では、同虫に効果の高い育苗箱施用剤による防除の実施を検討すること。また、移植後、本田での成虫の発生が多い場合は、都道府県から発表される発生予察情報などを参考に本田における防除の実施を検討すること。
【麦類】
赤かび病は、麦の種類に応じて、同病に感染しやすい時期をとらえた防除が重要。また、曇雨天が続くと同病の発生が助長されることから、都道府県から発表される発生予察情報などを参考に、必要に応じて追加の防除を実施すること。なお、防除適期に降雨が続く場合は、降雨の合間に防除を実施すること。
【野菜共通】
アザミウマ類、アブラムシ類およびコナジラミ類の発生が一部地域で多くなると予想されている。これらの害虫は作物を加害するほか、多くの病原ウイルスを媒介することが知られている。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行うとともに、発生初期に防除を実施すること。
また、これら微小害虫では薬剤感受性の低下が懸念されるので、都道府県から発表される発生予察情報などを参考に薬剤を選定し、天敵生物を利用した防除の実施も検討すること。
コナガの発生が北陸および近畿の一部の地域で多くなると予想されている。同虫は薬剤抵抗性が発達しやすく、ジアミド系の一部の薬剤において、同虫に対する感受性の低下が報告されている。
【イチゴ】
ハダニ類の発生が東海、中国および北九州の一部の地域で多くなると予想されている。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施する。同虫は薬剤抵抗性を獲得しやすいので、同じ作用機作の薬剤の連続使用を避けるとともに、薬剤だけでない各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討すること。
うどんこ病の発生が、北陸および北九州の一部の地域で多くなると予想されている。同病は葉裏に発生しやすく、果実に発生すると被害が大きいほか、多発すると防除が困難になるため発生初期の防除を実施すること。
また、伝染源となるり病部は早期に除去するとともに、①耐性菌の発生を防止する、②効果の高い薬剤を選定する、③同一系統の薬剤の連続使用を避けるなど、都道府県の発表する発生予察情報などを参考に適切に防除を実施すること。
【キュウリ】
うどんこ病の発生が北陸および北九州の一部の地域で多くなると予想されている。
【タマネギ】
タマネギべと病の発生が北九州の一部の地域で多くなると予想されており、長崎県と京都府では4月下旬に注意報が発表され、防除の徹底が呼びかけられている。同病は、越年り病株(秋期に苗床や本圃で感染した苗や株で、年明け以降に生育不良や葉の湾曲などの症状を示した株)が伝染源となり、降雨により感染が助長される。
向こう1か月の気象予報では、東・西日本で降水量が平年並みか多くなると予想されていることから、前年に同病が多発した地域や越年り病株が見つかった地域では、引き続き、ほ場内をよく観察し、越年り病株の抜き取りや薬剤による防除を徹底すること。
【果樹共通】
果樹カメムシ類の発生が近畿、四国および九州の一部の地域で多くなると予想されており、4月下旬以降、奈良、和歌山、愛媛、高知、熊本の4県では、山林などの越冬場所における調査、予察灯への誘殺数などから、越冬成虫の発生量が多いとして注意報が発表されている。同虫は、春の気温の上昇とともに餌を求めて園地に移動し、ウメ、モモ、ビワなどの幼果を加害する。
【カンキツ】
ミカンハダニの発生が東海の一部の地域で多くなると予想されている。また気温が高く降雨が少ない場合に発生が助長される。向こう1か月の気象予報では気温が高くなる予想なので、降雨が少ない地域においては、特に園内を注意深く観察し、発生初期の防除を実施すること。
【モモ】
せん孔細菌病の発生が南東北、北陸、近畿、中国及および四国の一部の地域で多くなると予想されており、福島、長野、新潟、和歌山、岡山、香川の6県から注意報が発表されている。
向こう1か月の気象予報では、東・西日本で降水量が平年並みか多くなると予想されており、本病の発生を助長する気象条件となるため、薬剤による防除を実施すること。
【ナシ】
黒星病の発生が北東北の一部の地域で多くなると予想されている。同病は降雨により発生が助長されるため、 向こう1か月の気象予報では、東・西日本で降水量が平年並みか多くなると予想されていることから、発生状況に注意が必要。
【茶】
カンザワハダニの発生が南関東および北九州の一部の地域で多くなると予想されている。
詳細は農水省から。
(関連記事)
・30年度病害虫発生予報で第1号を発表(18.04.19)
・ダイコン、キャベツ、ハクサイなど高値(17.12.04)
・九州でウンカの発生が 平成29年度病害虫予報第7号(17.09.14)
・イネいもち病発生に注意 農水省(17.08.24)
・カメムシ類の発生が多い「病害虫発生予報第5号(水稲特集)」(17.07.31)
・アブラムシ類に注意 病害虫発生予報(17.05.19)
重要な記事
最新の記事
-
宮崎県で鳥インフル 国内13例目2026年1月5日 -
埼玉県で鳥インフル 国内12例目2026年1月5日 -
北海道で鳥インフル 国内11例目2026年1月5日 -
【年頭あいさつ 2026】岩田浩幸 クロップライフジャパン 会長2026年1月3日 -
【年頭あいさつ 2026】片山忠 住友化学株式会社 常務執行役員 アグロ&ライフソリューション部門 統括2026年1月3日 -
【年頭あいさつ 2026】佐藤祐二 日産化学株式会社 取締役 専務執行役員2026年1月3日 -
【年頭あいさつ 2026】大島美紀 バイエル クロップサイエンス株式会社 代表取締役社長2026年1月3日 -
【年頭あいさつ 2026】栗原秀樹 全国農薬協同組合 理事長2026年1月3日 -
【年頭あいさつ 2026】佐藤雅俊 雪印メグミルク株式会社 代表取締役社長2026年1月3日 -
【年頭あいさつ 2026】雜賀慶二 東洋ライス株式会社 代表取締役2026年1月3日 -
【年頭あいさつ 2026】松本和久 株式会社サタケ 代表取締役社長2026年1月3日 -
【年頭あいさつ 2026】冨安司郎 農業機械公正取引協議会 会長2026年1月3日 -
【年頭あいさつ 2026】増田長盛 一般社団法人日本農業機械工業会 会長2026年1月3日 -
【年頭あいさつ 2026】菱沼義久 一般社団法人日本農業機械化協会 会長2026年1月3日 -
【年頭あいさつ 2026】食料安全保障の確保に貢献 山野徹 全国農業協同組合中央会代表理事会長2026年1月2日 -
【年頭あいさつ 2026】将来にわたって日本の食料を守り、生産者と消費者を安心で結ぶ 折原敬一 全国農業協同組合連合会経営管理委員会会長2026年1月2日 -
【年頭あいさつ 2026】利用者本位の活動基調に 青江伯夫 全国共済農業協同組合連合会経営管理委員会会長2026年1月2日 -
【年頭あいさつ 2026】金融・非金融で農業を支援 北林太郎 農林中央金庫代表理事理事長2026年1月2日 -
【年頭あいさつ 2026】地域と共に歩む 持続可能な医療の実現をめざして 長谷川浩敏 全国厚生農業協同組合連合会代表理事会長2026年1月2日 -
【年頭あいさつ 2026】「JAサテライト プラス」で組織基盤強化に貢献 伊藤 清孝 (一社)家の光協会代表理事会長2026年1月2日


































