イネいもち病発生に注意 農水省2017年8月24日
平成29年度病害虫発生予報第6号発表
農林水産省は8月23日、「平成29年度病害虫発生予報第6号」を発表した。
水稲では、いもち病の発生が東北、中国、南九州等の一部地域でやや多くなると予想されている。
8月に入り、北日本を中心に低温・日照不足が続いており、水稲ではイネいもち病に感染しやすい条件が整っているため、急激にいもち病が発生・拡大する恐れがある。
特に稲の生育が遅いほ場や、葉色が極端に濃いほ場では、いもち病発生に注意する必要がある。適切な栽培管理と水田の観察を行い、いもち病発生の状況に応じ、適期防除を実施することが肝要となる。
野菜では、オオタバコガ及びヨトウムシ類の発生が、一部地域で多くなると予想されている。ほ場観察をきめ細かく行い、適期防除を実施する必要がある。
果樹では、果樹カメムシ類の発生が、一部の地域で多くなると予想されている。果樹カメムシの飛来状況は、地域や園地により異なるので、都道府県の発表する発生予察情報を参考にしつつ、園内を注意深く観察し、適期防除を行う必要がある。
水稲病害虫に関しては次の予察が発表された。
・イネいもち病=葉いもちについては、北東北、南関東、中国、南九州で(やや多い)、穂いもちについては、東北、中国、四国、南九州で(やや多い)と予想される。
・イネ紋枯病=南関東、中国などの一部地域で多くなると予想されており、広島県では,ほ場発生率が高いとして注意報が発表されている。
・トビイロウンカ=北九州等の一部で多くなると予想されている。また福岡県では、同虫の発生量が多いとして、注意報が発表されている。既に中国及び九州を中心に大陸からの飛来が確認されている。
・斑点米カメムシ=同虫は広域での発生が多く、本年はこれまで18府県から注意報が発表されている。特に移動性が高い飛翔性のアカスジカスミカメなどの発生が多くなっている。
(関連記事)
・カメムシ類の発生が多い「病害虫発生予報第5号(水稲特集)」(17.07.31)
・【秋冬野菜の病害虫防除】病害虫の活動が活発に!(17.07.27)
・斑点米カメムシ類に注意を 病害虫発生予報(16.08.24)
・秋冬野菜の病害虫防除(上) 発生状況つかみ防除適期を逃さない(16.08.05)
・秋冬野菜の病害虫防除(下) 発生状況つかみ防除適期を逃さない(16.08.05)
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