鮮度保つ低温管理が可能に2019年6月5日
大分青果センター開所JA全農おおいた
JA全農おおいたは、大分県内青果物の集出荷・冷蔵拠点施設を設置し、6月3日に開所式を行い本格的に稼働した。
開所式のテープカット
◆物流効率化にも対応
同センターは、大分市内の別府湾岸にある大分臨海工業地帯の大在(おおざい)公共ふ頭の近隣に立地している。
大分県内で生産された青果物は、各産地から小ロットで九州域内を中心に中国・京阪神および関東方面の卸売市場に出荷されている。このため、効率的な物流体制の構築が課題となっていた。また、近年、運送業界が抱えている深刻なドライバー不足やドライバーの労働時間管理の厳格化などによる運賃の値上げ要請もなされており、農業者の所得増大を目標とするJAグループとしては物流効率化の実現と輸送コスト上昇の抑制が重要な課題となっている。
大分青果センターは、青果物の鮮度を保つための低温管理が可能な集出荷・冷蔵拠点施設である。青果物の県域集荷と卸売市場などへの輸送に使われる。県内産地から集荷した、夏秋ピーマンや周年品であるニラ、小ネギ、オオバ、ミツバといった青果物を最大で400パレット収容し、12時間以上の低温状態を保つことで鮮度を維持し各卸売市場などへ出荷が可能なストックポイントである。
◆長距離輸送に適した保冷時間を研究
JA全農おおいたは、これまで5?6年ほど大分県産業科学技術センターと共同で輸送試験を行ってきた。その結果、トラックで長距離輸送をするためには、青果物を低温で輸送する必要があるが、短時間の冷蔵では野菜の中心部までは冷えない。トラックの中では温度は保てても冷やすことまではできないことが分かった。
こうしたことに対応した同センターは最適な冷蔵時間で保冷を行うことができ、ストックポイントとしての付加価値をいっそう高めているといえる。
同センターの稼働により、コールドチェーン化や出荷情報の事前提供が可能となり、大分県産青果物の有利販売につながると期待される。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日