「恕」、思いやりの心で地域をリード 童門冬二氏が農協人文化賞で講演2019年7月10日
第41回農協人文化賞表彰式のあと農協人文化賞特別賞を受賞した童門冬二氏によるミニ講演が行われた。講演の要旨は以下の通り。
今年でちょうど151年目になる明治の頃の新しい国づくりに勤しむ人々に「和魂洋芸」という言葉があった。日本の精神を忘れずに外国の知識と技術を受け入れようということ。ところがいつの間にか日本人の心を忘れてしまった。その理由は、日本人としての思想、根拠となる「場」を忘れたからだと思っている。場とは、母なる大地といったわが国のふるさとであり、「土」といった存在。
原点に立ち戻ると、JAというのは、その主人はやはり准組合員も含む組合員だ。JA役職員は上下一体となって組合員のため奉仕者となるという精神が必要だ。だが奉仕者だからといって無定限に組合員に従う、いわゆる奴隷になることではない。
色紙に書いたが、孔子の「恕」(じょ:相手の立場に立つ優しさと思いやり)という気持ちが大事だと思う。また、「らしさ」を意味する「風度」が必要だ。農協の役職員が、正・准組合員の一人ひとりに対し、相手の気持ちを尊重して地域に溶け込み、地域を牽引する指導的な役割を併せ持つべきだ。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日