「恕」、思いやりの心で地域をリード 童門冬二氏が農協人文化賞で講演2019年7月10日
第41回農協人文化賞表彰式のあと農協人文化賞特別賞を受賞した童門冬二氏によるミニ講演が行われた。講演の要旨は以下の通り。

今年でちょうど151年目になる明治の頃の新しい国づくりに勤しむ人々に「和魂洋芸」という言葉があった。日本の精神を忘れずに外国の知識と技術を受け入れようということ。ところがいつの間にか日本人の心を忘れてしまった。その理由は、日本人としての思想、根拠となる「場」を忘れたからだと思っている。場とは、母なる大地といったわが国のふるさとであり、「土」といった存在。
原点に立ち戻ると、JAというのは、その主人はやはり准組合員も含む組合員だ。JA役職員は上下一体となって組合員のため奉仕者となるという精神が必要だ。だが奉仕者だからといって無定限に組合員に従う、いわゆる奴隷になることではない。
色紙に書いたが、孔子の「恕」(じょ:相手の立場に立つ優しさと思いやり)という気持ちが大事だと思う。また、「らしさ」を意味する「風度」が必要だ。農協の役職員が、正・准組合員の一人ひとりに対し、相手の気持ちを尊重して地域に溶け込み、地域を牽引する指導的な役割を併せ持つべきだ。
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