「速報!アタック888直売所情報」で生産者とガッチリ JA鳥取いなばの農産物直売所2020年4月8日
鳥取県の鳥取市など1市4町を管内に持つJA鳥取いなばの農産物直売所「愛菜館」は、同JAのホームページで「速報!アタック888直売所情報」を提供し、直売所出荷会員の生産者にすばやく的確な情報提供を行っている。
JA鳥取いなばの「JAグリーン」店舗に併設された「愛菜館」
JA鳥取いなばでは、「昨今の消費者志向に応え、なおかつ生産者の生産意欲向上を目指す」ために「アタック888運動」に取り組んでいる。
この運動は、「広めよういなばの旬のすばらしさ」を合言葉に、大規模農家や専門農家でなくても「無理なく"8アール"で"80万円"の販売を目指す農家を"800人"募ろうじゃないか」という運動だという。農家は共選中心に出荷していたため、直売所への出荷者を増やすために平成14年頃から始めた(同JA営農部直販推進課の毛戸貴弘さん)。
現在では、2000人以上の直売所出荷会員が、小規模農家、女性、高齢者などそれぞれ取り組みやすい規模で、さままざな農産物を栽培し、JA直営販売所への販売を中心に運動に参加している。出荷会員の多くは60~80歳代だという。
愛菜館では、「私も買いたくなる私の商品」をスローガンに、生産者が早朝取れたての農産物を直接持ち込むだけでなく、午後からの来店者にも新鮮な農産物の見極めができる「午後から出荷シール」を使い、午後出荷にも力を入れている。
同JAは出荷会員に向けて、「速報!アタック888直売所情報」をホームページで提供している。毎週1回木曜日更新の直売所情報には、出荷会員に向けた、「売れ行き情報」「単価情報」「イベント情報」「ひと言コラム」など最新の直売所の情報が分かりやすく伝えられている。
毎週掲載される「単価情報」には品目と品目別"売り上げベスト10"とともに「直売所参考単価」と「市内小売店価格」が示されており、これが出荷者の目安となっているという。
「売れ残りは出荷者が引き取ることになるので、それぞれの生産者は工夫して、量目を変えたり、価格を調整したりしている」(毛戸さん)。
最近の「速報!アタック888直売所情報」の「ひと言コラム」を見てみると、3月5日号には、新型コロナウイルス感染症予防のため、各種運営委員会等の総会の「多くが政府方針に従い書面議決や延期となっています。事務局等から連絡がありますので、見逃さないようにお願いします!!」「『健康が一番』です!衛生管理をしっかりとし予防・対策をしっかりとし販売していきましょう!!」
また、3月19日号には、春の彼岸入りから消費者が「花」を求めて直売所に来店しているため、「直売所の中には商品が偏ってしまっているところもあるようです。『さんフレッシュいなば』『アグリショップ夢菜館』『いわみ新鮮とれたて市場』の3店舗は会員なら誰でも出荷することができます。『売れが鈍ってきたかな?』と思ったらほかの店舗へも振り分けてみましょう♪」
そして4月2日号は、タイトルに「自己防衛が大事!!」を掲げ次の注意喚起をしている。
「今現在、新型コロナウイルスの感染が確認されていないのが鳥取県を含め3県となっています。そのため『感染が確認されていない』『外の観光だから』ということで県外客の来店少なからずともあるようです。直売所の出荷会員の多くは60~80代です。気持ちとしては普段通り出荷していただきたいのですが、万が一が起こってからでは遅いです!!外出するときは感染防止策の徹底をお願いします!!」
明るくて広い愛菜館の店内
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