畜種ごとに経費助成 緊急畜産対策を独自で JA江刺2020年6月2日
新型コロナウイルスの感染拡大による畜産業への影響が深刻化してきたことを受けて、JA江刺(岩手県奥州市)は独自の緊急畜産経営対策を打ち出した。和牛肥育・子牛、生乳・F1子牛などの畜産農家を対象に、畜産経営にかかる経費の一部を助成する。
JA江刺で独自に行う緊急畜産経営対策
期間は、2020年4月から21年2月末まで。和牛肥育では牛マルキンが発動になった月に出荷した肥育牛に1頭あたり1万7500円を助成するなど、JAは畜種ごとに定めた経費対策に1585万6000円を計上する。
岩手県は肥育素牛の導入経費の一部支援や消費拡大支援策などを含む、畜産業に関する新型コロナウイルス感染症対策を公表。奥州市も肥育素牛導入経費の一部支援などを含む、同感染症対応地方創生臨時交付金対象事業を公表している。
県や市が支援策を打ち出す中で、JAも支援策を検討。管内の畜産経営全般の経費の一部助成を行うことにした。
支援は4月分から。4月の乳用種、F1子牛、5月の和牛子牛の管内平均売買価格は「肉用子牛生産者補給金制度」の保証基準価格を下回っていることから、該当者には5月29日に助成金が支払われた。
JA江刺の小川節男組合長は「JAの管内は循環型農業を基本とし、畜産業は農業の支えとなるものだ。生産者が経営を続けられるようJAとして支援し、ともに乗り越えたい」を話している。
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