産地全体を支援 事業承継ブック「部会版」完成-JA全農2020年7月28日
JA全農は7月27日、「事業承継ブック」の部会版が完成したと発表した。農業の事業承継支援に取り組むJAの担当者・TACのもとに寄せられた「産地全体として将来の話し合いを進め、部会の事業承継を支援してほしい」とする現場の声をもとにまとめたもの。「気持ちを伝えるシート」など具体的な支援ツールもついている。
事業承継を農業界の重要課題に位置づけるJA全農はこれまでも、現場のヒントになるような様々なツールを作って担い手確保の取り組みを支援してきた。
「事業承継ブック~親子間の話し合いのきっかけに~(親子版)」=平成29年1月、「事業承継ブック~世代を超えた話し合いのきっかけに~(集落営農版)」=同30年3月、「ハッピーリタイアブック~みんなに感謝を伝えるきっかけに~」=同31年4月などがそうで、全国におよそ1600人いるTAC(Team for Agricultural Coordination=地域農業の担い手に出向くJA担当者)を通じて、それらブックの内容に沿った様々な活動に取り組んできたところだ。
現場の要望をもとに今回新たに作った事業継承ブックは、知識編、準備編、実践編の三部で構成。地域の実情把握や世代を超えた話し合いの仕方に始まり、アンケート調査への取り組み方や今後10年の部会プランの立て方に至るまで丁寧に解説。地域全体で地域の将来を見据えながら話し合いを進めていくためのコツが紹介されているほか、事業承継事例も多数紹介されるなど、「事例集」としても活用できる。
部会全体の話し合いには「部会版」、部会員個々の経営の話し合いには「親子版」を使うことで産地として、また経営体として事業承継が行える構成になったのが大きな特徴だ。また、営農管理システム「Z-GIS」を活用した部会内情報のマッピングイメージなども掲載している。
全農のホームページにPDF版が公開されているほか、「JA全農 事業継承」と検索すればブックの詳細にアクセスできる。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日