JA高知県など産学官連携でデータ駆動型農業推進 高知県2021年1月27日
高知県は1月20日、農業経営プラットフォームの核となるデータ連係基盤「IoP(Internet of Plantss)クラウド」(愛称:サワチ)が始動したと発表した。
「IoPクラウド」を核とした農業の実現
「IoPクラウド」は、IoTで接続した農業ハウス内の機器データや、高知県全体の農作物の出荷に関するデータなどをリアルタイムで一元的に集約するクラウド型データベースシステム。農業ハウス内の温度や湿度、二酸化炭素濃度、カメラで撮影した映像、機器の稼働状況などのデータや、JA高知県からの出荷量データがリアルタイムでアップロードされ、データベースに集約。キュウリ、ナス、ピーマン、などの生育情報をAIを活用し見える化するもの。
高知県では、2018年からデジタル技術を活用した農業のためのプラットフォームの構築を目指し、JA高知県や県内の各大学、農研機構、東京大学大学院、NTTドコモなど産学官連携のもと、「もっと楽しく、もっと楽に、もっと儲かる」農業の実現を目指している。
「IoPクラウド」は、生産者が直接その機能を利用するだけでなく、(1)高知県やJA高知県によるデータ分析に基づいた詳細で即時性の高い栽培指導(2)大学等研究機関による植物体の生理に基づいた生育予測などの分析と実装(3)民間企業の農業用機器やソフト開発を行い、多方面から生産者を支援していくとしている。生産者がクラウド機能を活用するのは無料。
高知県は2022年からの本格運用を目指しており、最終的には県内ほぼ全てにあたる約6000戸のデータの連携を図る考えだ。まずはデータの収集に協力している約200戸の生産者から利用をスタートし、3月末から新規利用者の申し込みを開始する予定。将来的には「IoPクラウド」を活用したデータ収集やノウハウ、システム基盤を他県や他の一次産業にも広く展開し、新しい農業の確立を目指す。
重要な記事
最新の記事
-
米の価格 前週比▲48円 3週連続下落 農水省調査2025年6月17日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の本田防除(1)育苗箱処理剤が柱2025年6月17日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の本田防除(2)雑草管理小まめに2025年6月17日
-
米 収穫量調査 衛星データなど新技術活用へ2025年6月17日
-
価格高騰で3人に1人が米の消費減 パンやうどん、パスタ消費が増加 エクスクリエの調査から2025年6月17日
-
【JA人事】JA中野市(長野県) 望月隆組合長を再任2025年6月17日
-
備蓄米の格安放出で農家圧迫 米どころ秋田の大潟村議会 小泉農相に意見書送付2025年6月17日
-
深刻化するコメ加工食品業界の原料米確保情勢【熊野孝文・米マーケット情報】2025年6月17日
-
2025年産加工かぼちゃ出荷販売会議 香港輸出継続や規格外品の試験出荷で単収向上を JA全農みえ2025年6月17日
-
2024年産加工用契約栽培キャベツ出荷販売反省会を開催 旬別出荷計画の策定や「Z-GIS」の導入推進を確認 JA全農みえ2025年6月17日
-
和歌山「有田みかん大使」募集中 JAありだ共選協議会2025年6月17日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第110回2025年6月17日
-
転職希望者対象に「農業のお仕事説明会」 6月25日と7月15日に開催 北海道十勝総合振興局2025年6月17日
-
「第100回山形農業まつり農機ショー」8月28~30日に開催 山形県農機協会2025年6月17日
-
北海道産赤肉メロン使用「とろける食感 ぎゅっとメロン」17日から発売 ファミリーマート2025年6月17日
-
中標津町と繊維リサイクル推進に関する協定締結 コープさっぽろ2025年6月17日
-
神奈川県職員採用 農政技術(農業土木)経験者募集 7月25日まで2025年6月17日
-
【役員人事】ノウタス(6月17日付)2025年6月17日
-
「九州うまいもの大集合」17日から開催 セブン‐イレブン2025年6月17日
-
農薬出荷数量は1.5%増、農薬出荷金額は2.8%増 2025年農薬年度4月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年6月17日