第2回Z-GIS・ザルビオ県域担当者TV説明会を開催 JA全農2021年11月12日
JA全農耕種総合対策部スマート農業推進課は11月4日、JAグループの県域担当者に向けてZ-GIS・ザルビオの開発状況や新機能の紹介、入会キャンペーンの案内を東京大手町のJAビルで行い、TV説明会に100名近くが参加した。
JA全農スマート農業推進課 平野課長
開会冒頭、JA全農スマート耕種総合対策部スマート農業推進課の平野課長は、『10月29日に第29回JA全国大会が開催され、議案書では「JA・連合会は、担い手のGISの活用を支援」「AIを利用して最適な施肥や防除を支援する栽培管理支援システムを導入」との文言を明記した。JAグループとして今後3年間、Z-GISとザルビオに取り組んでいくことを表明したといえる。本日の説明会のなかで、Z-GISとザルビオの開発状況のご報告や活用方法の提案とともに12月から実施予定のキャンペーンもご案内する。毎年この時期は、県域やJAの提案活動が活発化してZ-GISの利用者も増える重要な時期。Z-GIS・ザルビオの普及に引き続きご協力をお願いしたい。』と挨拶した。
県域担当者TV説明会の詳細はつぎのとおり。
◆Z-GISバージョンアップの実施内容と解説
今年の6月20日(3.2.0ver)と9月16日(3.3.0ver)に実施したバージョンアップについて、3.2.0バージョンからパスワードが変更可能となったことを説明。新パスワードには10文字以上必要なこと、3.2.0バージョン以前では新しいパスワードが使用できないことも注意点として挙げた。
また、3.3.0バージョンでは、(1)属性表セルの大きさとフォントサイズの調整、(2)属性表をコピペし、単一セルの内容を複数セルに展開貼り付けする機能の追加、(3)ラベル表示のフォント(種類・太字)の選択、(4)圃場の面積計算表示が「ha」「反」の追加、(5)地図画面のズームアップ・Zoomダウンをクリック操作で可能になったことを報告した。ユーザーやJAからの要望にこたえ、今後も改良を進めていく考えを示した。
◆ザルビオフィールドマネージャーの機能と活用方法・開発の方向性
先日開催された第3回Z-GIS・ザルビオWebミーティング「ザルビオを使い倒す!」で紹介した内容を抜粋・加筆する形で説明を行った。
圃場ごとに水稲生育予測と病害予測機能を活用して適宜防除のスケジュール化や、大豆雑草管理プログラムを使用して昨年防除が大変だった圃場や家から遠く目が行き届かない圃場を登録して防除に活かす方法を提案した。
さらに、人工衛星で生育をモニタリングするバイオマスマップを使用して生育ムラの把握や、施肥防除を最適化できる散布マップの活用方法を紹介した。
新規機能の開発に向けて生育予測の精度向上や品質チェックを強化しながら、県域にも一層の協力を求めて系統組織一丸で取り組む。
◆Z-GIS・ザルビオの普及・推進の状況と方策
Z-GISの会員数は10月時点で1500IDに近づいており、2021年4月から順調に増加している状況だ。
今後さらなる会員数の拡大を目指し、TAC・営農指導員を中心とする関係部署による提案・普及をはじめ生産者団体を通じた普及活動を呼びかけた。
また、12月以降のZ-GIS普及拡大キャンペーンで入会を促進し、関連イベントを通じたPR活動でZ-GISの周知にも力を入れていく。
ザルビオは、Z-GISの普及とあわせてメディアでのプロモーションやモニター試験を実施予定だ。
◆キャンペーン実施概要
<Z-GIS>
これまで実施したキャンペーンによる加入が多いことから、今年度も12月から来年3月末までの期間でZ-GISの新規加入者最長4か月無料キャンペーンを行うと告知した。
くわえて、新しいキャンペーンも企画検討しており、正式決定した内容については後日案内する。
<ザルビオ>
アクティベーションコードの割引購入キャンペーンを予定しており、JAキャンペーンチラシをもらった新規ユーザーが今年度の12月から来年3月まで半額で購入できるキャンペーンを予定している。こちらも同様に正式決定した内容を後日案内する。
◆Z-GIS活用推進要領の普及状況の報告
全農耕種総合対策部TAC推進課が主体となっているZ-GIS活用推進要領の普及状況が報告され、10月25日時点で81JAの申込があった。
また、TACによるZ-GISの活用事例も紹介。Z-GISを訪問活動のきっかけ・ツールとして活用し、担い手が抱える作業管理の効率化やノウハウの継承、圃場間の生育安定化などの課題解決につなげられることを強調した。
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