全農 米の統一フレコンを拡大2021年11月25日
JA全農は11月24日、東洋ライスと連動して全農統一フレコンの拡大を図ると発表した。
JA全農は米の物流の安定的な確保と流通経費の抑制、環境負荷の低減を図ることを目的にフレキシブルコンテナバック流通の拡大をめざしてきた。
とくにこれまで産地ごとに独自規格となっていたフレコンについて全国統一規格で複数回使用可能なフレコンを開発し、2021(令和3)年産から取扱いを始めた。
一方、東洋ライスは創業60周年事業で「紙袋からフレコン化」を始動することから、全農も連動し全農統一フレコンの拡大を図る。
全農が取扱う年間200万tの主食用米の5割が紙袋での流通。
しかし、▽生産現場では個袋による収穫・乾燥・一時保管などの作業に相当な労力がかかること、▽トラック乗務員が不足し手作業による荷役が重労働となっていること、▽精米工場での手作業による荷役や張り込みが重労働となっていること、▽解袋後の紙袋の一部が廃棄されることといった課題がある。
フレコン流通についても▽産地ごとに量目や形状が異なり販売先倉庫での保管効率が低下、▽空きフレコンが円滑に回収されていない、▽ワンウェイフレコンが拡大し資材の廃棄が増加などの課題が出ている。
これらを解決するために全国統一フレコンの拡大をめざし、2021(令和3)年産では12万枚(約13万t)を流通させ、2022年産では20万枚に拡大、2030年までにすべてを統一フレコンに切り替えることをめざす。
拡大策として▽新事業として東洋ライスが普及するフレコン充填機に全農統一フレコンを推進、▽全農グループの全国23か所(予定も含む)の広域集出荷施設を活用し、全農統一フレコンによる農産物検査、効率的な保管、空きフレコンの回収費用の削減、▽精米工場での製造合理化に向けた販売先への普及推進に取り組む。
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