第3回ザルビオ初級WEB操作説明会を開催 JA全農2022年9月26日
JA全農耕種総合対策部スマート農業推進課は、9月16日に「第3回ザルビオ初級WEB操作説明会」をオンラインで開催した。
BASFジャパン株式会社 有松潤二氏
同説明会は、BASFジャパン アグロソリューション事業部 マーケティング部 ザルビオデジタル農業ソリューションの有松潤二氏を招き、BASFジャパンとJA全農が「スマート農業で日本の農業の課題を解決していく」という趣旨の下で行われた。
日本の農業は生産者の高齢化、就業人口の減少、耕作放棄地の増加を始めとした問題が山積している。また、日本の農業は海外と比べると収益性が伸び悩んでいる。さらに、昨今では肥料価格の高騰が農業に暗い影を落としている。スマート農業はこれらの問題を解決する切り札とされており、ザルビオは衛星画像とAI(人工知能)を使って作業の効率化、収量の向上、コストの削減につなげられるサービスとして紹介された。有松氏は、ザルビオには様々な機能があるが基本的な機能を使うだけでもスマート農業を始めることができると説明した。同説明会ではスマート農業の初級者を対象として、地力の強さを予測できる「地力マップ」、生育の度合いを予測できる「生育マップ」、散布に適した日付、時間帯を表示する「散布天気予報」の3つについて説明が行われた。
ザルビオの画面
「地力マップ」過去15年分の圃場の衛星画像を分析して地力の強さを色分けして表示するマップであり、元肥の設計への使用が見込まれる。「生育マップ」は生育状況を色で表したマップであり、追肥の設計への使用が見込まれる。同説明会では、地力マップや生育マップを活用して、肥料コストの削減に取り組んでいる事例や、生育マップの色を見ることで圃場の異常を早い段階で確認できたといった事例が紹介された。現在、肥料価格高騰の対策として、農水省が肥料価格高騰対策事業(前年度から増加した費用の7割を農水省が支援する事業)を行っているが、ザルビオが支援金申請の取り組みとして活用できる見込みがあることも紹介された(最終的な判断は各都道府県の協議会に委ねられる)。
利用料金についても説明があり、2圃場までなら無料、3圃場から100圃場までは月額換算で1100円で利用できる(年間契約が必要)ことも伝えられた。機能の説明の後には、ザルビオを実際に操作してアカウントの取得から圃場、作物の登録を行い地力マップ、生育マップ、散布天気予報の見方について実際の操作を交えながら説明された。
10月12日から10月14日間に幕張メッセで開催される「農業Week」において、BASFジャパンはザルビオについて紹介するブースを出展予定。さらに、BASFジャパンとJA全農がスマート農業やザルビオをテーマとした特別講演を予定している。また、同イベントではザルビオの操作説明やJA職員、生産者による活用事例も紹介予定。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































