【年頭あいさつ 2023】奥和登 農林中央金庫 代表理事理事長2023年1月1日
奥 和登農林中央金庫代表理事理事長
謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
平素は、当金庫・JAバンクの運営に格別のご支援・ご協力をいただき、御礼申しあげます。
新型コロナウイルス感染症につきましては、引き続き感染拡大に留意が必要な状況ですが、経済活動再開の動きも徐々に本格化してきているものと考えています。
その一方で、生産資材等の価格上昇が、農業経営に多大な影響を与えています。当金庫といたしましては、引き続き関係団体等と連携し、金融・非金融両面から万全の対応を実施してまいる所存です。
さて、JAバンクでは昨年より「JAバンク中期戦略(2022~2024年度)」を掲げ、農業・くらし・地域3領域において、JAの総合事業をフル活用した「JAバンクならではの金融仲介機能」の発揮を目指すこととしています。2年目となる2023年度の取組方向につきましてご紹介いたします。
まず農業の領域では、生産資材等の価格が高騰している現状を踏まえ、出向く活動を起点とした農業者の課題・ニーズ把握の徹底と円滑な資金対応に取り組んでまいります。また、農業者所得の向上を目的とした担い手へのコンサルティング活動につきましては、2022年度中にJAバンク全体で300件の実績を目指して取組みを進めておりますが、更に活動の幅を拡大させていきます。
くらしの領域では、引き続き、生活資金や資産形成・運用など、一人ひとりが抱えるライフプラン上のニーズを的確に捉え、それに対して効果的な提案を実践することで、組合員・利用者の皆様の豊かなくらしの実現に貢献していきます。
地域の領域では、都市と農村の交流や、エネルギーの地産地消、JA店舗の防災拠点等への活用など、行政・地域関係者等との連携も強化し、地域固有の課題やニーズに向き合った地域活性化策を実践してまいります。また、引き続きJA全中とも連携した「全国JAスマホ教室」を開催し、地域における情報格差対策にも取り組んでまいります。
なお、農業・くらし・地域の実情はその場所によって区々であり、各JAがその実情に応じた創意工夫ある取組みを検討・実践していくことが重要です。そこで、本中期戦略の開始とあわせて、各JAでは自身が各領域で中長期的に目指す姿を整理いただいています。また、目指す姿の実現に向けて、徹底的な業務効率化や組合員・利用者目線を前提としたデジタルサービスの活用についても取り組み、各JAがしっかりと役割発揮できる体制を整えることとしています。当金庫は、信農連とも連携し、インフラやプログラムの提供などを通じて、目指す姿の実現をサポートしてまいります。
最後に、当金庫は今年12月に創立100周年を迎えます。当金庫としては、この100周年を、来し方を振り返り、次の100年へ種をまくためのきっかけと捉え、今後どのようにして会員、地域、社会のお役に立てるのかを役職員各々が考える年にしたいと考えています。皆様方におかれましても、より一層のご理解・ご協力をお願い申しあげるとともに、今年一年のご健勝とご繁栄をお祈り申しあげ、新年の挨拶とさせていただきます。
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