「身土不二」絵画で訴え 元韓国農協中央会常務が大分で作品展2023年2月17日
元韓国農協中央会常務・農民新聞社長の玄義松(ヒョン・イソン)さん(81)が、大分県由布市で絵画の作品展を開いている。「身土不二」をテーマにした油絵31点を展示。「土がきれいでないと人の健康は守れない。身土不二の思想が地球を救い、人類の健康を守る運動につながれば」と期待する。会場は由布院駅アートギャラリー。2月28日まで。
「身土不二」の作品展と玄さん(左)
玄さんは1985年から5年間、韓国農協中央会日本事務所(東京)所長を務め、農村各人間の身体と土地は切り離せないという「身土不二」の大切さを知り、60歳ころから絵筆をとり、農村風景や農作業などを油絵で残してきた。
作品展では、徳島県西阿波の傾斜地の畑や大分県国東半島のシイタケ栽培(ほだ木)やソウル市庁広場の美しい松林のほか、「米民族」と題した米で描いた朝鮮半島の地図や土で形づくられた「胎児」などを展示。ややもすれば身土不二の大切さを忘れがちな今日の社会の風潮に、分かりやすい絵画で警鐘のメッセージを発する作品もある。
玄さんは今回の作品展開催にあたって「日本の知人たちの職業観」(日韓両国語)を刊行し、そのなかで「40年間農協で働いてきたが、果たして何をしたのか。自身の栄達だけを考えて生きてきた。恥ずかしく思っている」と述懐している。その思いが作品にも表れている。
作品展は由布市のゆふいんアート委員会が主催。玄さんと交流のある同県の大分大山町農協が作品の搬入や会場の設営、宿舎の提供などで協力した。
なお、玄さんはNPO法人日韓(韓日)農業農村文化研究所韓国代表として、現在も日韓の農村・農民交流に努めている。
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