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日本農業の変革へ出発 日本農業経営大学校第9期生卒業式2023年3月16日

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日本農業経営大学校は3月15日、第9期生卒業式を行った。2年間の学びを終えた4人が就農に旅立った。

上段左から稲邉さん、江藤さん、藤井さん、山嵜さん。上段左から稲邉さん、江藤さん、藤井さん、山嵜さん。

合瀬宏毅校長(アグリフューチャージャパン代表理事理事長)は式辞で生産資材高騰など厳しい情勢のなか「日本農業のこれからはみなさんの肩にかかっている。研修中に作成した経営計画は財産。本校で培ったネットワークを活かし、魅力的な農業とサステナブルな社会づくりの一翼を担ってほしい」と期待した。

農林中央金庫の川田淳次常務は「世界は変革期にある。高くアンテナを張って地域だけでなくグローバルな動きをキャッチしてほしい」と激励した。

来賓として勝俣孝明農林水産副大臣が駆けつけ「地域農業を先導できる農業者が不可欠。若者らしいフレッシュな発想でチャレンジしてほしい」とあいさつした。

4人の卒業生は2月15日に就農に向けた自分の「経営計画」を発表した。

「サツマイモ革命から始まる地域協創」で発表した山嵜遥加さん(26)は、千葉県銚子市の実家で、新しい作目としてサツマイモの導入を計画している。サツマイモは需要の高まり、機械化し易いことなどから将来性があると分析する。

特に干し芋は添加物・甘味料の必要がなく、健康食品で栄養価も高いことなど、ドライフルーツとの類似点が多く、スーパーフードとして海外でも受け入れ易いとみる。中長期計画では貯蔵施設の整備、干し芋のOEM・販路拡大にも取り組み、地域への波及効果を期待する。

石川県石川町で独立就農を目指す藤井大輔さん(23)は「農業で繋がる人とまちと未来」で発表。株式会社の農園に雇用就農後、果樹経営による自立を考えている。特に農村の景観を生かした観光農園を中心にランドスケープ事業として展開する。

雇用就農先が取り組んでいる農園で果樹の生産やキッチンカー、カフェ運営、食品加工などのノウハウを身につける。同町の観光地の母畑温泉には約8万人の観光客があり、そのうちの2万人の来客を見込む。

宮崎県都農町の江藤悠さん(27)は、ピーマンとショウガで新規就農を目指す。宮崎県のピーマンは圧倒的な産地力があり、この基礎のショウガの生産を拡大する。ショウガは海外の生産国の気候変動、作業が機械化できず産地が広がらない、健康志向の高まりなどで、将来有望な作目とみる。
当面、施設栽培でピーマン40a、ショウガ25aを計画。将来、ショウガの露地栽培に転じ、生産の組織化を進め、産地化をはかる。国内は元より海外市場も視野に入れる。

宮城県登米市で養豚経営を引き継ぐ稲邉隼人さん(24)は、ストレスフリーの飼育に日本の養豚業の将来をみる。大量生産大量消費、倫理的な問題(豚のモノ扱い)、環境汚染、食料危機などで「近代養豚」は限界にあるとみる。

そこで飼育方法を完全放牧、部分放牧、豚舎内飼育の3つに分け、それぞれ50頭、250頭、500頭の規模に設定し、それぞれの商品に合わせたターゲット顧客を開拓し、「100年先も持続可能な養豚」を目指す。

卒業式で答辞を読んだには江藤さん。

「農業の現場で活躍できる喜びと責任を強く感じている」と話し、コロナ禍のなかでの入学に不安な気持ちで入学したが、3人の同期生は「みな農業に確固たる強い思いをもっていて、次世代の農業者に求められることは何か、本気でぶつけ合いとくいは激しい衝突もあった」と振り返った。

教員や家族、後輩など関係者に謝意を述べ「2年間を本気で駆け抜けた貴重な経験を力に切磋琢磨し、就農先の地域と日本の農業を変革していける経営者になれるよう精一杯の努力を続けます」と力を込めた。

◇    ◇

農家の新人募集
今年からスタートダッシュ研修

日本農業経営大学校は今年度から「新農業者スタートダッシュ研修」を実施する。対象は就農直後から若手農業者までで、オンラインと合宿、視察研修(オプション)で期間は3カ月。申し込みは3月1日から5月2日まで。
研修は6月7日からの2泊3日の合宿に始まり、14日から8月18日まで8回のオンライン研修がある。講師はファームサイド㈱の佐川友彦代表取締役ほか、オプションの視察研修で千葉県の和郷園、同県山武市の㈱アグリスリー、茨城県竜ケ崎市の横田農場、同県稲敷市の㈱れんこん三兄弟、東京都中央卸売市場大田市場などを訪問する。

問い合わせは日本農業経営大学校(電)03-5781-3750。受講申し込みは同校HPの所定のフォームから。

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