JAで全国初 JAぎふが「成年後見人」業務法人設立 「JAの高齢者支援のモデルに」2023年3月20日
岐阜県岐阜市のJAぎふは、認知症などで判断能力が低くなった人の財産を守る成年後見人の業務を担う法人「JA成年後見センターぎふ」を設立した。成年後見人の業務を担う法人をJAが設置したのは全国で初めてといい、同センターは「JAの高齢者支援の1つのモデルとなり各地に広がってほしい」と話している。
「JA成年後見センターぎふ」設立の発表会
成年後見制度は、認知症などで判断能力が低い人が、不利な契約や遺産相続などの金銭トラブルに巻き込まれることを防ぐため、一定の基準で選ばれた後見人が本人に代わって財産を管理する制度。
JAぎふは、高齢者の増加ととともに一人暮らしや認知症の高齢者が増える中、2020年4月に、組合員から寄せられる悩み事を本支店間で共有する「暮らしの相談受付簿」を導入。この中で後継者のいない高齢者などから相続や財産管理など将来への不安の声が多く寄せられていることから、じゃみずから成年後見人の業務を担う法人を立ち上げることを決め、「JA成年後見センターぎふ」を設立、2月から業務を開始した。
同センターには、社会福祉士や社会保険労務士を配置し、成年後見人の受任をはじめ、遺言書作成サポート、遺言執行業務などを通して組合員や地域住民をサポートする。すでに32件の相談が寄せられているという。
みずから社会福祉士と社会保険労務士の資格を持つ同センターの福生守所長は「組合員や利用者には高齢の方も多いので将来の不安を1つでも多く解消し、家族の代わりに一生伴走していく役目を果たしたいと考えています。JAぎふの高齢者支援が1つのモデルとなって各JAにも広がっていくよう取り組みたいと思います」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
(394)Climate stripes(気候ストライプ)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月26日
-
地域医療の実態 診療報酬に反映を JA全厚連が決議2024年7月26日
-
取扱高 過去最高の930億円 日本文化厚生連決算2024年7月26日
-
【人事異動】JA全厚生連 新理事長に歸山好尚氏(7月25日)2024年7月26日
-
【警報】果樹全般に果樹カメムシ類 県下全域で最大限の警戒を 鳥取県2024年7月26日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月26日
-
今が旬の「夏酒」日本の酒情報館で提案 日本酒造組合中央会2024年7月26日
-
ヤンマーマルシェ、タキイ種苗と食育企画「とりたて野菜の料理教室」開催 カゴメ2024年7月26日
-
「ごろん丸ごと国産みかんヨーグルト」再登場 全国のローソンで発売 北海道乳業2024年7月26日
-
物価高騰が実質消費を抑制 外食産業市場動向調査6月度2024年7月26日
-
農機具王「サマーセール」開催 8月1日から リンク2024年7月26日
-
能登工場で育った「奇跡のぶなしめじ」商品化 25日から数量限定で受注開始 ミスズライフ2024年7月26日
-
東京・茅場町の屋上菜園で「ハーブの日」を楽しむイベント開催 エスビー食品2024年7月26日
-
鳥インフル 米国オハイオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月26日
-
大玉すいか販売大幅減 小玉「ピノ・ガール」は前年比146.8% 農業総研2024年7月26日
-
千葉県市原市 特産の梨 担い手確保・育成へ 全国から研修生募集2024年7月26日
-
水産・農畜産振興 自治体との共創事例紹介でウェビナー開催 フーディソン2024年7月26日
-
新規除草剤「ラピディシル」アルゼンチンで農薬登録を取得 住友化学2024年7月26日
-
自由研究に「物流・ITおしごと体験」8月は14回開催 パルシステム連合会2024年7月26日
-
高槻市特産「服部越瓜」の漬け込み作業が最盛期2024年7月26日